位牌

位牌は　死者の祭祀の為、戒名などを記した木の板を言う。

位牌は日本の仏教で用いられているが　本来、仏教では輪廻転生を教義とする。

位牌に込められるような故人の霊魂はそこにはなく、生まれ変わると言うのが仏教の教えだ。

この生の苦しみから抜け出す為に悟りを開き　解脱したいと考える。

日本では　霊魂は依り代に憑くという古来からの考え方があり、中国でも　位牌のような神主と言うモノが儒教の葬礼に使われた。

これを日本で勝手に仏教にアレンジしたモノが　位牌である。

ご先祖様は　どこかで私達を見てくれている、というのが日本の古来からの伝統的な思想だ。

これは　仏教の輪廻転生とは矛盾した考えであり、このように位牌は　仏教的ではないのだと言え、極めて日本的なのである。