お金は 消えない
借金して購入した土地が 地価の下落で借金だけ残ってしまった場合、民間企業なら倒産してしまう。
その時そのお金はどうなるかと言えば それは評価額が下がっただけでお金は消えてはいない。
買った側からすれば丸で消えたかのように感じてしまい、このことで政府の破綻の懸念を感じてしまう。
例えば2000万円の土地が1500万円になれば、減った500万円のお金は地価が戻らない限り消えたと感じる。
また 例えば政府が借金して作った2000万円の防波堤が消失し お金が消えて借金だけが残ったと思ってしまう。
しかし実際にはそうではない。
売り手に2000万円を支払うのだから 売った人は地価が上がろうと下がろうと 2000万円のお金を持っている。
また 防波堤を作った人に支払われた2000万円が消える事はないから これを借りて再度発注し防波堤を作ることが可能だ。
ところが復興会議の答申は この2000万円を税金で取り上げて発注しようとしている。
よくよく考えてみれば この2000万円を持っている民間企業は被災者で、直接被害を受けていなくとも 間接被害を受けている。
今日本中で景気が悪いのは それは皆間接被害を受けているからだ。
復興のためにはその原資を作り出す為に全体の稼ぎが増える必要があるから、税金で取り上げるのではなく 国債発行によって行わなければならない。