浸水した土地は資産
現代の文明が古代より優秀であるとは限らない。
古代人の住居遺跡の発掘を行う歴史学者によれば 浸水地域には遺跡はなく皆高台に住居跡は見つかっており、古代人たちは津波の危険性を知っていたと言われる。
沿岸の浸水した市町村は39、浸水した地域の人口は44万人、世帯数は15万と報じられた。
居住用の土地が1世帯1300万円だったとすれば2兆円となる。
営業用の土地がその2倍あったとすれば4兆円、公共用地もそれと同じだけあったとすれば全部で10兆円の土地が浸水した。
住宅再建はできれば高台への移住で行うなら、浸水した土地は経済の地盤沈下と相まって価値が下がると考えられ国民は10兆円の資産を減少させた。
もし10兆円の資産を補充するなら国債を発行せねばならず、復興財源を増税で行うなら総資産信用の減少を補わない事となってデフレが進行する。
つまり大量の国債発行も最低でも地価の下落分はインフレを招かない事になる。