いつでも ＝ いつまでも

顧客囲い込みに　貯蓄好きの日本人にはポイントは有効だろう。
ポイントカードに期限が無ければ「損は無い」ので気楽に始められ、いつでも還元できる。
期限付きなら「無理」と諦めるだろう。

店舗は本部から１００ポイントを２００円で購入し　販促経費で処理する。
本部の受け取る２００円は売上ではなく　預かり金である。
消費者は１００円の買い物ごとに１ポイントを貰い　１００ポイントで２００円の買い物に使う。
１００ポイントを本部に持参すれば　預かり金の２００円と交換できる。
１日売上１００万円の商店街では　ポイントは毎日１万ポイント消費者に付与する。
消費者に還元されるポイントも　毎日１万ポイント有るだろうか。

実際にはおよそ７割である。
紛失　忘却　転居　等の理由で３割は還元されない。
３０００ポイントは　本部に毎日積み上がっていく。
「いつでも」換金できるポイントは実は「いつまでも」換金されない訳だ。
しかし期限は無く「いつでも」換金できるので本部にとって「預かり金は利益ではない」（やがて支払う債務）
理屈上税務署は税金を取れない（現実は？）
この３割は販促イベントに活用される。
ポイントの本部は結構オイシイのだ。