日本一の男になった | xyavのくしゃくしゃブログ

日本一の男になった

小学生の時 父と妹と3人で富士山ツアーに参加した。
五合目から頂上を目指す10時間の長丁場。
スタート地点で馬が営業している。
登山客を途中まで乗せてくれるのである。
体力温存のため妹と二人で一頭利用した。
他は誰も利用していない。
馬の背は地面から非常に高く眺めが良い。
途中歩いて登ってる人から
「馬がかわいそう」
と話す声が聞こえた。
登山に来て自分の足で歩かない後ろめたさはあった。
しかし目標は頂上 少しでも近づきたい、歩く人を見下ろし優越感もある。
15分ほど乗った。
そこから先は頼れるのは自分の足だけだ。
半分来た所で妹がダウン、高山病である。
山小屋で酸素を購入、少し回復した。
酸素を売ってるのだ。
もう日暮れだ。
仮眠を取り、夜中に起き再び登ろうとした。
しかし妹は父と残り私だけ分かれてツアーの人と登る事に。
後一歩で頂上と言う所で夜が明けた。
ご来光である。
美しく 神々しい。
素晴らしい眺めだ。
しばらくぼーっと眺め 後の一歩を登る。
こうしてついに日本一の男になった。