産院の看護師さんが
指定病院に連絡を入れてくれたおかげか、
病院に到着するとすぐに
検査の為に採血が行われました。

私達は待合室で待機。

検査室から出てきた息子は
足には心音モニターの機械。
手には点滴が付いていた。

「とりあえず今詳しい結果が
出るのを待ってます。
産院で行った先天性検査の数値、
現在のお子さんの状況を見ると
おそらく先天性副腎過形成で
間違い無いでしょう。
結果が出るのを待たずに
治療をスタートしたいと思ってますので
同意していただけますか?」

と主治医になる先生に言われ、
私は気が動転してました。

治療をしなければ生命維持が出来ない
と言われ、早くこの子を助けて下さい。
と心から思い、
震えたまま同意書にサインをしました。

幼児の入院には付き添いが必要な為、
私も一緒に入院する事に。

上の子達は、外からの感染を避ける為に
小児病棟の中には入れないので
実家の母に連絡をして来て貰う事にしました。

私が家を留守にする為、
母にはそのまま私の家に
しばらく居てもらうようにも頼みました。

病室には入れない娘達は
主人と一緒に待合室に居てくれました。

日が暮れはじめた
1時間程の時間がたった時
主治医が病室まで来ました。

「予想をこえて数値が悪いです。
通常低い数値が異常に高く、
通常高い数値が異常に低い。
数値がガタガタなんです。
危険な状態なので
今からICUに、移動します。」

私はもう頭がまっしろになりました。

今抱っこしている息子に
命の危険がある。

看護師さんが息子を預かろうと
手をのばしてる。

嫌だ。
この子が死ぬなんて。
ただ息子の顔を見てました。

「すぐにICUへ移動しましょう。」

その声にハッとして
息子を看護師さんに預けました。

息子の入院に必要な物のリストを貰い、
用意してきてください。
ICUの付き添い入院は出来ないので、
お母さんも落ち着いたら
一度家に帰って休んで下さいね。
と言われました。


処置をしてるから。と、
中にはまだ入れない私は
そのままICUの待合室で待機。
主人は母が到着したので
母と娘達を連れて家に帰ってから、
入院に必要な物を用意して
娘達を寝かしてから
再度病院に来て貰う事にしました。

私は待合室でただひたすら
先天性副腎過形成の事を調べてました。