油壺マリンパークの跡に
キャンプパークが出来ていて
今後
高級リゾートホテルが
建つとか
建たないとか。

その周りをぐるりと回ってきた。

今まで
胴網海岸や
荒井浜へは
降りた事があるけど
ぐるっと回った事はないのよね。

まずは
新井城趾の石碑


 


新井城は
三浦氏最後の当主
三浦道寸のお城。

北条早雲との戦いで敗れ
道寸も息子の義意も亡くなり
新井城は最期を迎えた。

足元を見ると


 


なんと!
ワタシの故郷
岡崎市の石屋さんの名前が!

こんな所で触れるとは…

岡崎は石の街でもあるからのぅ。

隣りには
道寸の息子
三浦義意(よしおき)のお墓がある。


 



石の扉には
三浦氏の家紋が入っている。
片方は外れちゃってるけど
もう片方は手でも楽に動かせる。
上手く出来てる丁番だな。

そこから左に折れて
しばらく進んでから右に入っていくと
三浦道寸の供養塔がある。


 



幅約60cmくらいの細い道の両側は
切り立った崖になっていて
左側は10mほど下に砂浜。
足滑らせたら大変!


 


三浦道寸(義同よしあつ)さんの

お墓は鎌倉の円覚寺にあって

ここにあるのは供養塔。


供養塔は
6畳くらいの広さの所に
静かに居て
雑木の向こうはもう海。
こんなぽつんと離れた場所に独り。
なんだかちょっと寂しい。


 


とんでもなく碧い海の向こうに
江ノ島が見えていて
ここが現代だったと思い出す。
砂浜に降りて振り返る。


 


この崖の上が
道寸さんの供養塔。

そこから
崖沿いにぐるりと周り
元マリンパーク下から
西を眺める。


 


岩礁の向こうには富士山。

ちょっと変わった穴があった。


 



覗いてみたら
向こうにある小さな岩礁島の上
留まった海鵜が見えた。

さらにぐるりと南下して
荒井浜に出る。


 


波打ち際に貝が並んで
まるで貝の道。

どこまで行けるか?
半島の南端へ。


 


岩礁の地層は
さっきまでの角度と
ガラリと変わって
変わり目がV字になってる。
ここが活断層なのか?
もしかして…

三浦の地層は
ホントに
場所によって角度が変わっていて
ぐにゃぐにゃなトコまであったりして
見てると面白い。

Googleマップで見たら
ここに弁財天の矢倉があるという。




木が茂る斜面を見ると
獣道的なモノがあって
ロープが張ってある。
余りにも急斜面だから
このロープが無いと
足が滑って登れない。

なにゆえ
こんな所に作ったのか?

なんでも江戸時代に
遭難した漁師さんを
無事に帰してくれた弁財天さんを
祀ってあるらしい。



大きな岩の割れ目は
意外にも深くて
足を滑らせたら落ちそう。
怖くて私はこれ以上近寄れない。

奥にチラリと見えてる
グレーの背中は長男。
岩の端まで行って
中を覗いてたよ。

🐾

残念ながら
これ以上先へは
行けそうにない。
岩礁を戻って
荒井浜から上の道に出る。


 



帰宅して鞄を見たら
ムートンの手袋が
片方無くなっていた。


 



岩礁をピョンコピョンコ
飛んでいるうちに落ちたらしい。

継ぎ接ぎしながら
使い続けて28年。
いよいよこれで終わりかぁ…

「うつものも 討たるる者も かはらけよ
くだけて後は もとのつちくれ」

私の手袋も
もとのつちくれに
なるのであろうのぅ…

😑