「4週間に3例」で集団感染 厚労省、院内感染対策で提言 

産経新聞 12月21日(火)17時12分配信

 ほとんどの抗菌薬が効かない多剤耐性菌の院内感染が各地で相次いでいることを受け、厚生労働省の院内感染対策中央会議は21日、院内感染対策の提言をまとめた。提言では1例目の感染者が見つかってから4週間以内に同一病棟で同じ種類の菌が3例検出された場合などを、集団感染と判断。地域の中核的な病院にいる感染症の専門家に相談することを求めた。

 さらに感染者が10人を超えた場合や、感染との因果関係が否定できない死亡者が出た場合は、保健所への報告を求めた。

 また、300床以上の大規模な医療機関は、可能な限り1週間に1回以上の頻度で院内の巡回などを行うこととした。