保安官を停職処分へ=辞職見通し、海保が最終調整―長官も懲戒・尖閣映像流出

時事通信 12月21日(火)11時9分配信

 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突の映像流出事件で、海上保安庁は21日までに、映像を流出させたと認めた神戸海上保安部の海上保安官(43)を停職処分とする方針を固め、関係当局の了解を求める方向で最終調整に入った。保安官は辞職届を提出しており、処分を受け辞職する見通し。
 鈴木久泰・同庁長官については、監督責任や情報管理不備の責任を問い、馬淵澄夫国土交通相が懲戒処分とする。「減給」や「戒告」で調整されている。
 同庁は、映像を海保関係者が閲覧できる状態に誤って放置していた海上保安大学校の職員や、所属長級の上司らも処分する方針。保安官の国家公務員法(守秘義務)違反容疑での書類送検を受け、一斉に処分する。