【1】レスパスの魅力を語る | 空白の瞬間

【1】レスパスの魅力を語る

愛してやまない「レスパス」こと
『merveilles~終焉と帰趨~l'espace』の私的な解説を添えた見どころ紹介。

そもそも「l'espace」とは、英語にすると「The space」で
意味は、空間、空白、宇宙など。

『ヴェル・エール~空白の瞬間の中で~』や
『Le ciel~空白の彼方へ~』などの曲名にもある「空白」。
「文字と文字の間のスペース」と同じような使い方で
輪廻転生が描かれるmerveillesの物語においては
大切な人と魂が離れ離れになっている時間を意味します。

また、マリスの世界観には欠かせない祈りを捧げる「星空」が
このライヴでも大きな意味を持っており「宇宙空間」としての意味も。
初回限定パッケージは特殊ケースが星空になっていました。
分かりづらいけど、傷だらけで文字のインク消えかけなのも手にする頻度が高い証(笑)。



2006年にDVD化もされて便利に再生出来るようになりましたが
(受注生産だったので現在は中古でしか手に入りません)
こういう拘りのパッケージもまたマリスの魅力。
中身が確認出来ればいいっていうんじゃなくて全て含めて作品であり
リスナーを物語に引きずり込む扉なんですよね。



当時は人気が凄まじく、ライヴチケットはかなり入手困難でした。
横浜アリーナという大きな会場でありながら
スクリーンを使わない拘りを持っていた彼等。
音楽雑誌の読者投稿欄やラジオでのリスナーハガキでは
「顔は見えなかったけど同じ空間にいられただけで幸せでした」
という声がたくさんありました。


(実際のマリス横アリ公演の様子)

そんな行けなかった人たち、その場にいたけど詳細が見えなかった人たちにも
MALICE MIZERが作り出した拘りの空間を届けたいという意味も。
「ライヴの空気を真空パックのようにして届けたい」という意味だと
雑誌で解説してたのが私はとても印象深いです。

何十台ものカメラで撮影した映像を全てメンバーたちがチェックし
「このシーンはこのカメラのアングルを採用したい」と指示を出して
メンバー自らが編集作業に携わった本気の拘りで作られた映像です。

GACKTさんは現在もそのスタンスを貫いていますが
当時は主張の強い5人のメンバーの共同作品。
「ここはこっちがいい!」「ここは俺のアップを使って!」と
ストレンジャーの集まりである彼等はここでも散々揉めたそう(ノ∀`)
「きっとここ揉めたんだろうな」と察しながら見るのも1つの楽しみ方(笑)。

公演日からリリース日までたったの3ヵ月という驚異のスピードで
当時は「来る日も来る日も編集に明け暮れています」
という近況報告が多かったですね(笑)。
そんな作業期間でもメディア露出が絶えなかったからそれを知ってるわけで
本当にめまぐるしい日々だったんだろうなぁ。
お手軽ネットではなく、全て取材として時間と労力が費やされてる発信ですしね。


ちなみにライヴタイトルに「merveilees」とつくものは複数存在しており
デビュー時から2期終了までずっと扱っていたテーマです。

1997年7月20日~8月26日(全13公演のツアー)
「Pays de merveilles ~空白の瞬間の中で~」

10月11日(野音2daysの2日目)
「pays de merveilles 空白の瞬間の扉」

12月22日~29日(全4公演の東名阪ツアー)
「Ville de merveilles 透明の螺旋」

1998年「merveilles ~終焉と帰趨~」
4月1日 日本武道館公演
5月23日~6月21日 (地方12公演)
7月22日 横浜アリーナ


終演と帰趨ツアーの最初と最後である武道館と横アリの2公演
これをミックス編集された映像がレスパスに収録されています。

「Pays de merveilles」は不思議の国という意味で
アリスの世界をオマージュした表現が多々見られました。
(Mana様がアリス、Yu~kiちゃんが帽子屋、Kamiくんがトランプなど)
「Ville de merveilles」は不思議な都市。
最後は「不思議」のみが残りました。
大きな括りから詳細の核に迫って行った感じでしょうか。

螺旋は命の循環、輪廻転生(生まれ変わること)を意味します。
終焉=命の終わり、帰趨=最終的に行きつくところ
つまり、輪廻転生を繰り返していた魂がもう生まれ変わらなくなるという流れ。

生まれ変わる理由は現世への後悔や無念を晴らす為であり
映画『ヴェル・エール ~空白の瞬間の中で~de l'image』を見る限り
すれ違ったまま彼女に先立たれた男性の苦悩が軸であると考えられます。
大切な人を失って嘆き悲しみ、再会を切望し何度も生まれ変わり
その執着から解放されるまでの間にどんな出来事が起こるのでしょうか。

という前情報を持って、ようやく本編へ♪



最近はYoutubeやTwitterで拡散される動画で目にすることも多いかと思いますが
私はビデオデッキで何度となく再生した思い出が強いので
このロゴが映し出されて消えていくだけで当時の感覚が蘇ります(*´艸`)
手に汗握りながら少し前のめりになって
食い入るように次の展開を待つ感じ(笑)。



「ようこそ…MALICE MIZERの世界へ…」
Gacktさんによる物語導入のナレーション。
このグラデーションの色味が好き。

いかにもなマリスらしい雰囲気の導入なんだけど
癖のある独特な言い回しがメンバーに面白がられていて(爆)
KamiくんがよくこのセリフでGacktさんの物真似してましたね(笑)。
目を細めて遠くを見る感じの表情で手を差し出して「ようこそ…(低音)」って(笑)。

Gacktさんってファンやスタッフに対しては
結構上から目線でクールなGackt様をキメるんだけど
マリスメンバーたちからはいじられキャラっていう関係性が面白い(笑)。
対等な関係で「何言ってんのwww」って突っ込んでくれるから
より不思議ちゃんな面白さが引き立つっていうか(笑)。



当時高校生だった私には刺激が強くて惹かれてやまなくて
自分に刻み込むようにアウトプットとインプットを繰り返していた記録。
手帳に書いて暇さえあれば眺めて脳内再生していました。
全文暗記は勿論、抑揚や間の取り方も完璧に把握してるので
クオリティは別として、私も物真似は出来ますよ(Kamiくんへ謎の対抗w)。

必ずしも好き=知識量ではないとは思うんだけど
好きこそものの上手なれっていうか
レスパスに関しては私誰よりも再生回数多い気がしてるくらい見てるので
(発売から今日まで何ヵ月も見てないってことがまずない)
さすがに色々覚えますよねっていう。
実際に映像見なくてもカット割殆ど頭に入ってるし(ノ∀`)

それだけ見ても飽きるどころか毎回全力で恍惚なんだから
もう本当にレスパス凄いと思う。
私の人生において間違いなく宝物と言えるアイテム。
不燃物でNGなんだろうけど、死ぬ時棺に入れて貰いたいくらい。


Bois de merveilles

「不思議な森」という意味のタイトル。
オーケストラ演奏のワルツが心地良い優雅さを奏でていて
「なんてエレガント…(うっとり)」と
部屋でCDを聴きながら1人でワルツっぽいステップ踏んでた若かりし頃(ノ∀`)



メンバーの登場よりも先にバイオリン奏者がズラっと並ぶ演奏スタイル。
もうここからしてバンドのライヴっていう既成概念を壊しに来てて好き!
エレガント(*´Д`*)
先の展開が全く読めないドキドキに、より前傾姿勢になるやつ(笑)。

いつの時代もファンは揉めるもので
客席の手拍子も反対派が割とぶーぶー言ってましたね(笑)。

からの、ダンッ!!!!(突然の暗転)


S-CONSCIOUS

テロテロテロテロ、リロリロリロリロ…
えっえっ?なになに!?って焦りながらドキドキするよねここ(*´艸`)
何度も見て当然流れは把握してるんだけど
毎回初心感覚で私は「うおおおおお格好良いいいいいい」ってなります(笑)。

ゆっくりポップアップで登場するメンバーたちのオーラよ…。
穏やかな日常を壊す邪悪な者が突然出現。
不敵な微笑みを浮かべる余裕な彼等に支配されていく感じ。
ああ素敵(*´Д`*)



からの「ぅえすこんしゃああああああああああす!!!!」
ドカーーーーン!!!



ねえ!ねえ!ここ!!!これ!!!o(*≧∀≦*)o
ぎゃあああああああああって画面見てるだけの私が絶叫しそう。
こんなに驚かせて感情を刺激してくれるの凄くない!?
うわあ!うわああ!!
ここで両手挙げて飛び跳ねて興奮してる人に感情移入する(笑)。



初めて見た時の度肝を抜かれた感覚は今も鮮明に覚えてますよ。
食事しながら見始めたんだけど、もう完全に圧倒されて身動き取れなくなってて
見終わるまでごはん放置だったよね。
衝撃に呑まれて口開けっ放しで、現実を忘れてしまう時間だったなぁ。



この頃のGacktさんの女の子みたいな肉付きが超好きです(*´艸`)
可愛いよー可愛いよーあああ可愛いよおおお(じたばた)

ちなみにこの時期のエナメル衣装は2パターンあって
露出低めな方が武道館で着ていた旧ボンテージ
露出高めな方が横アリで着ていた新ボンテージと呼ばれています。
この曲の映像はほぼ横アリの映像ですね。



Mana様の首斬り…!痺れる(*´Д`*)
心なしかこのメイクは唇結構ぽってりしててそれもまたお可愛らしい。
ねーもうさー、このふわふわ前髪とくりくりの巻き髪可愛すぎるでしょー。
安定感のある洗練されたビジュアル。
これが地毛っていうのがポイント高いんですよ。
フルウィッグにはない柔らかさと完璧主義が垣間見える気合いが良い(笑)。

Mana様は当時女性として男性ファンに愛でられることも多かったですよね。
Mana様の太ももに魅せられて側にいるGacktさんに嫉妬した男の子が
ラジオに打倒Gackt!なハガキを投稿してきたの爆笑したなぁ…(笑)。
「あのなぁ…言っとくけどManaは男だぞ?」って
我がものであることは否定しないGacktさんにも萌えて二次災害だったやつ。

私元々は「Mana様とGacktさんが好き」という
お姫様と王子様の王道カップリング推しでファンになったタイプの人です。
個人じゃないの。セットなの。
永遠の最上級萌え。はぁ。好き(*´Д`*)



3期の聖堂ライヴでも照明機器を持ち歩いて煽るシーンがあったけど
私はここは割と冷静で「重そうだなぁ」って思うくらい(´・∀・`)
友達はここ超格好良いって言ってたので私の感覚がズレてるのか。

「Cut it out!!」
当時まだ友達数名でカラオケによく行く生活をしてたけど
皆の前で歌えない感に満ちているこの入り込んだ感じね(笑)!
ここまでのモチベーションになるのも勇気が必要だし
いかに世界観に入り込めるか試されるボーカリストの表現力。
Gacktさんの持つ根底の魅力が見事に発揮されていて素晴らしい。
これはちょっと格好つけた程度で歌えるものじゃないと思うんですよ。

でもDeep SanctuaryⅣでKoziさんが歌った日のことを思い出して
それはそれで感慨深く感動的だったなぁと
しみじみ噛み締めてむふふ(*´艸`)ってなる今を生きるミゼラーです。



Kamiくんのこの攻撃的な目が好き過ぎて!
何度見てもぐはっ!ってなる!(吐血もしくは心臓飛び出そうな感じ)
もう格好良すぎるここ!!(*´Д`*)

反して「It's too funny of you?」のところで
Kamiくんがシュッ!と上体を起こしてポージングするとこ可愛くないですか(笑)?



崇高なMALICE MIZER様と思いながら見てはいるんだけど
Kamiくんに関してはどうも幼稚園児のお遊戯会的な頑張りが垣間見えて(酷)
彼なりに一生懸命やってるんだなぁっていう微笑ましさというか(笑)。
デルニエールのナプスの血糊とか「頑張れっ」って応援したくなる感じ(笑)。



「Why me」で頭抱えるKoziさんも超好き。



Gacktさんのむちむちの太もも(笑)!
きゃー!美味しそう!(え?)
なんていうキワドイ衣装なんですか!
エロ本を傾ける少年のごとく、とりあえず色んな角度から見てみたよね(笑)。



「僕の声が聞こえるか…あぁっ!!」
私の解釈の限りでは、彼女を生き返らせてくれという空への願いのシーン。
はぁ太ももぉおおうぅ…(鎮まらない煩悩)

そもそも「Sの意識」という意味の曲名。
SはSadismのことだと思いますが
「痛めつけることが快感」である意識とは?

彼女の死という辛い現実を生きる主人公にとって
その運命を与えた神(空に宿る主)はとても意地悪に思える筈。
意図的に自分を苦しめて楽しんでるように感じているっていう発想からの
Sadismなんじゃないのかなと。

苦しくて錯乱している心境が歌詞になっているわけですが
「Why」から始まる文章が多く
受け入れがたい現実に対して「なんでこんなことに!」というのが概要かと。



思えば全員がパーカッションっていうのも斬新なスタイルですよね。
こういう姿勢でこれを叩く人たちっていなかっただろうし
攻撃的な曲だからこそ乱暴な動きが1つのパフォーマンスになっている。
「あと5分寝てたかったのに起こしやがってちくしょー!」とか
なんかしらそれぞれの怨念を込めながら叩く練習したのかなとか妄想(笑)。

当時はXの過激なドラム倒壊パフォーマンスが注目されていて
それは演奏の最後に行われるものだったのに対して
マリスは1曲目から壊しにかかるという挑発的な対抗心すら感じた演出。
Koziさん共々、これはESPのオリジナルデザインギターではないので
きっと乱暴に打ち付ける用の愛着のない安いやつなのかなと(笑)。



ギター叩きつけるMana様は、畑仕事でくわを振りおろしている姿にも見える(笑)。



内股最高(*´Д`*)足綺麗すぎる。



弦べいんって引っ張り上げるのって2016年のZIZでもやってましたが
その後「痛い…」って指先眺めてたKoziさん可愛かったなって思い出したり(笑)。
マリスでのこのパフォーマンスは文句なしに格好良いけど
ZIZでは世界観に縛られることなく自由にやれてるんだなぁと思ってほっこりもする(笑)。
しかし昔は気にならなかったけどビデオ画質切ないなぁ…。



こーちゃんいいケツ。(年号を覚えるかのような語呂)



昔からひたすら疑問なんだけど、これ何が飛んできてるの(笑)?
重そうな厚底靴に見えるんだけど、誰か靴脱げたの(笑)!?



めっちゃ反りかえるGacktさん。
ソロになってから出演したうたばんで
この姿勢でシャワーを浴びると話してたのが可笑しくて
なんかもう勝手にこれシャワーのイメージになっちゃったよね(笑)。



『Secret Garden』のMVで同じように反ってるシーンがあって
「背中に刺したナイフを羽に見立て宇宙を煽ぎ続け」って歌詞の裏の意味を察して
色んな複雑な想いが混ざることもあって。

過去って絶対変わらない筈なのに
新たに知る情報や今の彼等への印象と共に
連動して見え方が変わるものなんだなって
私はレスパスを見ながら何度もそれを感じてきました。

愛しさも憎しみもモヤモヤも全部、今の想いに引っ張られる。
この頃の彼等と今の彼等は決して別人ではないから。
いつの日も変わらないのはKamiくんだけ。
同じ映像だけど、色んな想いで見てきたなぁ。

それでもずっとこれが好きで。
好きでいたいって想いが何よりも強くて。
ずーっとずっと、大切に愛でて、一緒に生きてきた思い出。


ILLUMINATI



もうこのセピア色の照明の感じが『ILLUMINATI』キター!ってなる…!
あああ!妖艶なのくる!くる!始まるうう!!



薄暗い照明の中で姿を現す奴隷女性たち。。
雲の上のメンバーにそんな艶やかな絡みをして貰える女性が
現実に存在するのかという衝撃的な映像。
当時の文通では、Mana様とKoziさんの奴隷になりたい人続出でしたね(笑)。
Sの意識どころか、ミゼラーたちはMの意識に目覚め過ぎ問題。



発売当時は時間が許す限りひたすらレスパス見てたんですが
家にテレビ1台しかなくて、親と一緒に見る気まずさがなかなかのものでしたよね…(笑)。
今は電車の中でもよく見てるけど…(笑)。



悶絶するKamiくん。
ドラムセットに着席してまでも物語を表現するマリス(*´∀`*)
最初は抵抗があったけど必要だって判断したって言ってましたね。



「かかってこいよオイ!!!」
ハァ━━━━━━(*´Д`*)━━━━━━ン!!
エレガント=お上品で大人しい…ではないマリス様!!!
荒い!荒過ぎる!!完全なる主導権を握るGackt様ステキ。。
もうほんと当時のマリスには全部様付けしたくなるくらいのカリスマ性。

今もGACKTさんのライヴに行くと時々同じ言い回しが聞けますが
私の知る限りではやはりミゼラーは物凄いここ食いついてますよね(笑)。
きっと当時もっと色んな煽りの言葉があっただろうし
もしかしたらそれと同じこと今も聞けてるのかもしれないんだけど
生を体験出来なかった人にとって映像が全てなので
「憧れのあのシーンと同じ…!」ってものすっごい感動があるわけですよ(泣)。



ああああああなんて悩ましい(*≧∀≦*)
全国のGacktファンが顔傾けて目こらした筈…(笑)!



Mana様をお触りするシーンたまらない(*//∀//*)
でも頂点()には触らない、あくまでも妖艶さを演出するパフォーマンス(笑)。
ソロになったGacktさんは生々しいこと結構してるしキャラ的にこういうの好きそうなので
きっとMana様がやや拒否ってこの程度になったのではないかなと妄想(笑)。
Mana様のことチラチラ見る視線も好きーっ(*´艸`)



これ完全に「よいではないか」「あーれー!」ですよね(笑)。
やりたいー!私もMana様の帯くるくるしたいー(笑)!
てか全然中世ヨーロッパじゃないの突っ込んで来ててウケる(笑)。



Yu~kiちゃんのベースプレイ、結構鋭角ですよね(笑)。
「ホーリーグレイル」とか「ゆーれて、ゆーれてー」のとこ好きで何度か物真似した(笑)。

「もがき狂い舞う」のとこで
Gacktさんが手を振り払うようにして指ピャッピャしてるのなんだろね?
指つっちゃってどうにかしようとしてる感じ?



私はレスパス育ちなので「ダビデの星」はこの認識が強いんですが
テレビ出演時や地方公演などでは
書き順や人差し指を出すか掌全体で描くかなど違ったようなので
実際は色んなバリエーションがあるようです。



モニターに妖艶に絡むGacktさんセクシー(*´Д`*)
むちむちの太ももの艶めかしさ最高…。
その色気ビーム出過ぎな視線最高…。
この頃のGacktさんの視線はよく「目で犯す」って形容されてましたね。

Koziさんのコーラスはエフェクトかかりすぎて地声分からないのが
当時はなんだかすごく勿体ない気がしてじれったかったなぁ。
今は邪悪な声に変えてこそ雰囲気が出るって思えるけども。

「CALL BACK」「BORN AGAIN」って要は死者を蘇らせるってこと。
次の曲で解説しますが、これはイルミナティという組織の邪悪な儀式です。



「Distorted face...」からのへなへな腰を落とすとこ!!
「顔を歪めた」という歌詞には一致しない表情ですがここ好き過ぎてたまらない(*´Д`*)

逆毛のせいもあってかKoziさんとGacktさんの頭のサイズ感が気になってしまう(笑)。
KoziさんもGacktさんの胸をお触りしてるんですが
ここにはあまりエロスを感じないというか
最早「やる気なくない?」みたいないい加減さすら感じる(笑)。



でもMana様がGacktさんの「ボアズを口に咥え」をやってるのはキャッキャしちゃうので
多分そういうよこしまな目線でもって見ているからでしょうね(ノ∀`)
「僕は咥えたくないですけどね」と言ったことも含めて皆意味を悟っていますが(笑)
直接的な意味は柱の名前ですよ。
ソロモン神殿にボアズ(力)とヤキン(確立)という2本の柱があって
フリーメイソンのシンボルでもあります。

これ逆側から見たら絶対Mana様のスカートの中丸見えだよね!とか
とにかく好奇心がムクムクするシーン(笑)。
中どうなってるの!何履いてるの!?
当時Mana様は下着も女性物をつけるとおっしゃってましたが
未知の領域過ぎて、それはミニスカとダンスに耐えうるのかとかもう(ノ∀`)

カップリングとかそういうのって普通は公に書くのNGらしいですが
私がそういう世界を知ったのはMALICE MIZERの公式本ですからね(笑)。
『耽美実験革命』というマリスの同人誌を載せたマンガアニメ系のインタビュー本。
特にMana様は自分が描かれる同人誌に強い興味を示していて
雑誌や会報で「コレクションしたいから送ってね」とか言ってたっていう(笑)。
なのでこういう楽しみ方はメンバー公認ってことで良い筈。

コミケにもマリスの同人誌や便箋を販売するブースがいっぱいあって
1度だけお誘いを受けてマリスコスで行ったことがあります。
曲考察をまとめて本にしないかってお誘いいただいたこともあったけど
私はとにかく無料で手軽に触れて欲しいのでネットが良いのです。
私がやってることはマニアックなんだけど、マニアックな人に向けては書いてなくて
何かふとしたきっかけにこの世界に踏み込む入口でありたいというか。

ダンダンッ!ってバスドラの音の時に本当はKamiくんを映して欲しかった!
この曲は演奏シーンだけうたばんに出演してますが
シンバルに上半身をもたげて足だけダムダムするKamiくん超格好良いんだよお><



Mana様の手を取って引き上げてくれるとか萌えないわけがない(*´Д`*)
でも互いに全く目を合わさず、業務的な感じがまた良い(多分何でも良い)。
ここ肝心な手を握るとこはアップで映ってないのが残念><
こここそもっと別アングルで見せて欲しいよー!
でもアップのGacktさんの呼吸が乱れて口あいてるのがとても良い。



駆け足で下手にお戻りになるMana様。
この高さで走れるって凄いよねぇ。私よくコケてたもん(笑)。
序盤でストラップが外れてかよろめくシーンがあるのだそうですが
私はピンと来ず…皆さんお分かりですか?



この両方からにょいん!って突起がはえてるギター…!
私はここでしか使ってるのを知らないけど
もう『ILLUMINATI』と言ったらこの美しく妖しいギターですよ!
この憧れのギターがESPミュージアムで見れた時の感動ったら。
これ一般的なギターと違ってヘッド部分がない変わったデザインなんですよね。
「のぼりつめればいい」のところで
ピッてはじいてからくるくる回転するの好き過ぎる!



今も見れているあかうずくんがこの世界の中にある喜び…(じーん)。
メンバー自身の見た目は変わっても、ギターは何も変わらない安心感。
Mana様は次々新しいデザインを増やしていくけど
Koziさんのあかうずくんは唯一無二の相棒というか。
最近もここぞという大舞台の時だけ使われて、大切にされてるのを感じます。

っていうか、3曲目の終盤にしてやっとギターを持つギタリストたちね(笑)。

「Magical or Meriment. Comunion with Nimrod.」は
「メリークリスマス」という意訳が有名ですが
XmasのXがニムロデの象徴であることから
イエス・キリストではなくニムロデを支持しているというニュアンス。

英語苦手なので自信ないけど
「魅惑的な夢、または歓楽。ニムロデを信仰します」が直訳で
要はニムロデを信仰すれば幸せになれる、みたいな信仰呪文なのかな。

ニムロデ(ニムロド)は旧約聖書に出てくるノアの息子ですが
神に反逆するという意味の言葉。
ノアの方舟として語られる大洪水に対し
水が達しない高さのバベルの塔を建てたのは神への復讐や威嚇なのだそう。
神に服従せず反逆する姿勢が悪魔の象徴になったんですね。



イルミナティは悪魔崇拝の組織なので
つまりは神を否定し、サタンを崇める言葉です。

ちなみ聖書の中ではバベルの塔のことを
「the city and its tower」もしくは「the city」と表記されていて
「Ville de merveilles 透明の螺旋」のVille(都市)ってこれのことなのかなと思ったり。
螺旋って塔そのものを意味するとも取れるし
神に与えられた悲劇の運命に抵抗する輪廻…みたいなイメージ。
そして同じく螺旋と名付けられた次の演目へ続きます。


目醒めの螺旋

ここでMana様とKoziさんによる寸劇のような展開に。
白い布を纏い、まるで天使や救世主のような清らかなイメージから
一転して黒に変わる演出で始まります。
ここで初めて旧ボンテージ衣装がチラチラお目見えして映像が2公演ミックスに。



『ILLUMINATI』は歌番組への出演が2回ありましたが
どちらも白衣を途中で脱いでボンテージ姿になる白→黒への変化。
白衣は研究員の装いですが、医師に通ずる医学的な分野であり
健全や幸福へ導く為のカウンセリングや処置だった筈が
実態は真逆の闇だった…みたいな印象。
穏やかな理性を脱いだ腹黒い本性とか。

ニムロデを崇拝すれば魔法のような歓楽が得られる…的な言葉を思うと
「これを信じれば幸せになれます」っていう宗教のことを
幸福のフリした魔の手、と表現しているのかなぁと思ったり。



Koziさんが台座の上で片手をあげるポージングは
バフォメットという悪魔を表現していると思われます。
これは両性具有らしいので、Koziさんの衣装にも胸があると言えばあるような。

今もこの羊のツノはKoziさんが個人保管しているようで
2013年にもTwitterでお目見えしたの嬉しかったな(*´艸`)
基本的に衣装は事務所保管、頭モノは個人保管のよう。

『ILLUMINATI』の性的な絡みの数々は儀式で行われる乱交で
これによってサタンが召喚されたんですね。
乱交をする理由は精神を崩壊させて暗示をかけやすくする為だとか。
人肉を食べたり、とにかく非日常的な過激なことをして興奮を煽る模様。
まさに精神崩壊しているのが『S-CONSCIOUS』ですね。

1人の女性を電気椅子にかけたのが生贄を捧げている光景でしょうか。
先ほど『ILLUMINATI』で描いたダビデの星の中心部、いかにも儀式的です。



生贄を差し出す代償にサタンに要求があるわけですが
ここで「亡くなった彼女を生き返らせて」という序盤の願いに繋がるわけです。
「CALL BACK」「BORN AGAIN」がその呪文。



彼女から受け取った黒い仮面がサタンの魔力ってことかな。
「おお!ようやく我が手に…!」と武者震いのような喜びを表現してるように見えます。
誰かを殺してまで欲を叶えようとする思考は狂っている。
そんな狂った悪意(=神への反逆=ニムロデ)が目醒めた、というお話なのではないかと。



それにしてもこの仮面なかなか怖い顔ですよね(笑)。
ライヴを知らずに雑誌でのライヴレポの小さなカットを見ただけの私は
これが仮面だと判別出来ずに「Mana様メイクすごい失敗してない!?」って
めっちゃショックを受けてたのが懐かしい(ノ∀`)



「やったぜ!俺ら無敵だぜ!」ってな感じに
闇の力を手に入れた2人が喜びを分かち合っているシーンだと解釈してますが
実際のKoziさんとMana様は互いに手を浮かせて触れ合わないこのよそよそしさ(笑)。
こーちゃんいいケツ(再)。



他の人たちが飛びあがりながら手を伸ばす光景は
まるで餌を前にした躾のなってない動物。
この黒い仮面が「誰もが欲しがる魅力的なもの」ってことを意味するんでしょうか。


ここで1章が終わるので記事も一旦区切りますね。
2章はここで得た力を実践する展開が待っています。
いやー、マリスすごいね!楽しいね!+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚