誰かと分かり合う事を
どこかで冷めた心で見てる自分がいて


どれだけ心を通わせても
投げかけた言葉を、最後まで受け取って貰えず
自分勝手に私の目の前から居なくなられたから


もう誰にも期待しないし
夢とか希望とか、未来の話とかする事自体
無駄なことの様に思えて。


裏を返せば
語った過去の夢とか希望、未来の話しに
今だに苦しくなるから

もうそんな思いはしたくないと、
ただの自己防衛。


今、隣にいる人は
そんな事、お構いなし。

私の過去に何があったとか
私の心に誰かいるとか
私が何を思ってるとか

私の気持ちは、全然関係ない。

僕があなたといて、幸せだから」
僕があなたといたいから、あなたが不機嫌だろうと、なんだろうと関係ない。
一緒にいると、僕が幸せだから。
僕はとても自分勝手だ。」と、笑う。


彼はいつだって、自分軸

私はいつだって、他人軸



私が
「見返りが欲しい訳じゃないけど、
渡した分の少しは返して欲しいと思ってしまう」と言ったら


彼は
「そんな風に全然思わない。むしろ、逆。
あなたがいることで既にもう貰ってるから。
だから、僕があなたに幸せを返さなきゃと思う」だって。

言葉が出なかった。
ただただ凄いな。って。

同じ所にいると思ってたけど
そもそもスタート地点が違う


私はいつも誰かといる時、
『ただ好きだから』と言いながら、見返りを求めてたんだろうな…

だから、相手の行動の変化にも反応してしまい
辛くなったり、苦しくなったり、切なくなったりしてた。


四十年以上こんな風に生きて来た自分自身を変える事は出来ないかもしれないけど

でも、もう少し深い所で彼と繋がりたいと思った。


私は誰かにもなれないし
私は私のままだけど


でも、そんな風に思える彼の側にいたら

他人によって苦しくなった自分から少し抜け出せる様な気がした。


苦しかった日々に
眩しいくらいの一筋の光が差した気がした。


人はひとりでは生きていけない。

そして
自分を変えれる事が出来るのは
やっぱり人の助けがあってこそなんだと思う