※このブログは18歳以上推奨作品の感想ブログですが、あくまで個人的な感想です。
変わらず大変な世の中なので、またまた仕事以外は引きこもりがちな毎日です。そんな時にやっぱり漫画とかシチュCDとか乙女ゲームが欠かせないなあ、と思う今日この頃。今回は前から狙ってたこちらの作品の感想をだらだらと書きたいと思います〜(買ったのはめちゃくちゃ前ですが感想が上手くまとめられず現在に至ります)
*ストーリー
「お目覚めですか、ご主人様」
見覚えのある部屋の景色。 しかし、目の前には面識のない一人の男性がいた。
【コクーン】 病床、人手不足を補い、孤独死などを減らすため、 現代社会ではごく一般的に普及している介助型アンドロイド。
どうやら彼は、事故に遭い療養中の私の元へ派遣されてきたらしい。
私をご主人様と呼び、 介助という目的を従順にこなす彼を見て、 私は「ナツメはナツメらしく接してほしい」とお願いをした。
最初は戸惑いを見せるものの、すぐに私たちは打ち解けていった。
療養生活は、想像以上に充実をしている。
私はナツメの献身的な介助のお陰もあり、 順調に快方に向かっていた。
それは、アンドロイドの彼と過ごす一度きりの夏だった——
*ナツメ
23歳(介助型アンドロイド) あなたの元に派遣されてきた介助型アンドロイド。 天真爛漫な性格から利用者からの評価も高い。 おっちょこちょいな部分もあるが一生懸命仕事に取り組んでいる。
公式HPはコチラ↓
カナリアレコード様から出たこちらのCD。最初ジャケットを見た時に普通だな?と思ったんだけど、なんたってカナリアレコード様だし特典CDのタイトル見る限り病んでるんじゃないか…?とも思って。
ただ確信が得られなかったので「病んでたら買おう!」って意気込んで他の方の感想を検索したところ…やはり病んでました。ありがとうございます!(拍手)
ざっくり感想としては…もうね、めちゃくちゃ苦しかった。
最初めちゃくちゃ平和に進んでいくし幸せだったから、最後全てが壊れてしまった時にナツメの気持ちを考えると本当に苦しくて苦しくて。
個人的にアンドロイドものが苦手ではあるんだけど、これは久々に胸にグッと刺さったCDでしたね〜。ヤンデレ好きな人は絶対好きなCDだとハッキリ言えます。
どこを切り取っても良いところしかないが故に、感想書くのにめちゃくちゃ時間がかかったわけですね〜(言い訳)
ちなみに、最近お気に入りで私的に天才だと思っているキャストの湯町駆さん。
こういう甘いだけじゃない作品の湯町さんは初めて聞いたんだけど、演技の幅が広いのに感動したし本当に上手すぎた…!
何度も自主リテイクしたってキャストトークで言ってたけど、この難しくて繊細な感情をあそこまで表現できる湯町さんはやっぱり天才だと思うのですよ!?これからももっとこういう作品出てほしい…。
この先ネタバレ含みますので見たくない方はブラウザバックでお願いします↓
物語はわたしが自分の部屋で2日ぶりに目を覚ますところから始まります。
どうやらわたしは駅で階段を踏み外し全治2ヶ月の怪我をしてしまった様子。しかし病院のベッドが空いていないため自宅療養に。
一人暮らしの私が生活を送るには困難…そこで国から派遣されたのが【コクーン】という介助型アンドロイドの彼。
個体としての欲求はプログラミングされておらず、食欲に関しては残っているものの、物欲や性欲などは排除されているらしいです。
わたしは「ご主人様」と呼ばれることやナツメが敬語で話すことが納得いかず、タメ口で話すようにすることと「あんた」って呼ぶようにお願いすることに。
なんか敬語とれた途端、年相応の男の子って感じがして、距離縮まった感あってめちゃくちゃ嬉しくなっちゃいました(笑)
あとそれ以外のルールとして、「ナツメらしく接して欲しい」と。
今までそういったお願いをされたことがなかったらしく戸惑ってはいたけど、嬉しさが若干滲み出てる気がする(笑)
それから敬語無し・「あんた」ってわたしを呼ぶ・ナツメらしく接する、ってことでお互い距離も縮まって。
他愛もない会話だったり、当たり前の日常風景だったり、聞く限りとっても幸せな生活なんですよね。
時にはわたしのお仕事の話をしたり…その中でわたしの仕事が結構大変なこと、体を壊したことが怪我の原因だということを話してしまって。
そしたらナツメくんが「頑張りすぎなんだよ…っ。」って。ほんとに心からの気持ちなのが伝わって泣きそうになった…。
孤独死…なんて冗談を話してしまったわたしを本気でナツメくんは心配してくれて。
「寂しくなったらいつでも呼んでよ?俺、あんたを最優先するからさ。」
それに照れたわたしを見て「顔赤いよ?」って顔を近づけるナツメくん…ここほんとに近すぎてめちゃくちゃニヤける(笑)
そこで近いことに今更気づいたナツメくんが慌ててしまって、その時一瞬お互いの唇が触れてしまって…(この一瞬のリップ音がとびっきり甘くて好きです〜…)
「怒ってない?」「あんたに嫌われたら、生きていけない。」その声が結構ガチトーンでドキドキした…多分この時点で既に好きって感情はあったのかなあって…本人は分かってないんだろうけど。
夕飯まで時間があるから、何をするか悩んでるナツメくん。堕落や怠惰をさせないようにプログラムされているから何もしないという事が難しいらしい。
「自分のしたいことをしたらいいよ、夢とかないの?」って言ってみるものの、ナツメくんには「夢」がプログラミングされてないから分からない。
夢はこうなりたいっていう願望なんだよ、って話したら「こんな日々がずっと続けばいいのに。」ってボソッと言うんだけど…怪我が治るまでの契約だから、この生活に終わりが見えてるのがなんだか切ない…。
ここからわたしが寝てしまった後の話。
ナツメくんが1人で退屈してる時、何か音が聞こえて向かうと、どうやらわたしの寝相が悪くて掛け布団がズレたらしい。
かけ直そうとしてくれるけど、わたしのパジャマがはだけて胸が見えてしまってて。
そこで欲情して唾を飲み込むところがめっちゃ好きなんですよね…。
ただ、ナツメくんはそういう感情なんて排除されてるはずなのに、わたしに触れようとしてしまった。
自分で「はだけた部分を直そうとしただけで…」「やましい気持ちじゃ…」「違う、違う…」って必死に言い聞かせるけど欲情は治まらない。
「俺、欠陥品なのかもしれない…っ。」「ごめん…っ。」そう言いながら1人でしてしまうナツメくん。でも終わってもなかなか欲求は治まらなくて。
そしてついに使ってしまうんです…《睡眠効果のある鎮痛薬》を。
ここからはナツメくんのされるがままに最後までされちゃうんだけど、「人を好きになることがどうしていけないことなんだろう…。」「こんなに幸せで、気持ちいいことなのに、もっともっと頑張ろうって思えるのに…。」って切なげに言うナツメくんの言葉がほんとに苦しかった。
ナツメくんがやっと《特別》《夢》を見つけたのに…いつかは終わる関係、それにご主人様を好きになるなんてダメなのに。それ考えたらもう辛すぎて…。
次の日の朝、何も知らないわたしは何故か腰が痛い…もちろんナツメくんのせいなんだけど(笑)
その後もいつも通り平和で幸せな時間が流れて。
わたしの怪我も良くなったので、ついにナツメくんとお別れの日。
ナツメくんはついに「好きになったんだ、あんたのこと。」「あんたが教えてくれたんだ。胸が温かくなったり、切なくなったり、誰かを特別に想う気持ちを。」と告白。
でもわたしはナツメくんとそうなるつもりはなかったので告白を拒否。
「俺がアンドロイドだから?人間じゃないからダメなの?」「今はこうして夢だって持ってる!俺は欠陥品じゃない!」
その言葉がほんとに切なかった…やっと夢を見つけたナツメくんがめちゃくちゃ傷ついてるのがもう分かったから流石に泣いちゃった…。
怖くなったわたしは警察に電話をかけるけど、ナツメくんに乱暴に電話を取られ投げ壊されてしまいます。
「腰が抜けちゃった…?」「やっぱり回復は判断ミスだったね?」ここの言い方がすっごく好きなんですよ…心配してるフリして若干の喜びが混ざりつつ傷つきも含んでるこの複雑な感情をこんな完璧に演じられる湯町さん天才すぎない…?って聞くたび毎回思ってます。
そのあとのナツメくんからのキスも拒否してしまったわたし。とにかく受け入れないわたしにナツメくんはまさかの首絞め。ここの音マジでリアルだから聞いてる私まで苦しかった(笑)
「俺を好きって言って…?」首を絞めながら言うもんだから、苦しすぎて解放されたいわたしは「好き」って言うしかなくて…。
「やっぱり俺たち両思いだったんだ…。」そう言ったナツメくんは泣きそうなくらい嬉しそうで。
そこからはナツメくんに半ば強引(というか逆らえるわけがないから)しちゃうんだけど、実はナツメくんとわたしは何度も交わってるというとんでもない事実をここで知らされて(笑)あの1回だけじゃなかったらしいです…。
最中にすごく愛しそうに色々と言ってくれるから、やっと見つけた自分の夢がこうして1つ叶えられて本当に嬉しいんだろうなあって…ちょっと形は違うかもしれないけれど。
別の日、わたしは公園で転んでまた怪我をしてしまい、契約満了のところでまたナツメくんと契約することに。
どうやら怪我をした時に記憶が所々おかしくなったらしく、わたしがナツメくんに対して怖がりもせず普通に好意的に接してるからビビった(笑)
「そんなにはしゃいだら、また転んで怪我するよ。」そんな意味深な言葉を最後に本編は終了となります〜…。
いやーーー楽しかった!苦しかった!なんか色んな感情を一気に味わった(笑)病んでるCDの部類の中でも1番色んな意味で苦しかったCDでした…。
私だったらナツメくんに告白されたら「私も!」って元気よく返事してハッピーエンドっていきたいところですけど、流石にシナリオはそうはいかないですもんね…もっと違う形で救って幸せに導いてあげたかったなあとも思います…。
そしてこの作品で更に湯町駆さんの魅力を知れてますます好きになりました…!やはり湯町駆さんは天才です!(拍手)