▶︎本文◀︎
2022年6月12日
朝5時過ぎ。
キッチンからコーヒーメーカーの音がして目が覚めた。
…あー、そうだ。ひーくん今日は仕事だったな。
体温計を口に突っ込んで、そんなことを思った。
今朝の体温は、36.38度。
今周期はずっと低いが、一応、高温期は継続しているよう。
-…高温期12日目。
妊娠検査薬を使おうと決めていた日。
ただ生理が遅れているだけかもしれない。
どうしよう…検査して陰性だったら、やだな。
ただ、体温を測りだして約1年、高温期12日目は前回妊娠した時以外に、見たことがない。
排卵日が遅れて生理が遅れることはあっても、高温期が続いて生理が遅れることはなかった。
ひーくんがバタバタと身支度する音を聞きながら、仮に陽性になったとして、こんな朝っぱらからひーくんに伝えるのか、ということも考えた。
まぁでも、以前から決めていたことだし、やってみよ。
そう思って布団から出た私は、キッチンへ向かう。
キッチンに立つひーくんに、
「早いね。」と言うと、
「早いね。」と返ってきた。
ひーくんを横目に、パントリーから紙コップを取り出す。
洗面所に行き、妊娠検査薬を持ってトイレに向かった。
検査薬を尿に浸した後、水平にしてしばらく待つ。
30秒もしないうちにコントロールラインはくっきり出るが、テストラインは全く出ない。
見慣れた、真っ白…。
今年出産予定の友人3人と、同級生がよかったんだけどな。
今回を逃すと、無理かもしれない。
判定終了まで、あと4分。
望みをかけて、目を凝らしてみたり、携帯のライトで照らしてみたりする。
そうして、ちょうど5分が経った頃、肉眼でかろうじて見える程度の、かなり薄い線があるように見えた。
検査薬を凝視しながら廊下を歩き、こんなに薄い状態でひーくんに伝えるか迷ったが、
「今回はいけてるかも。」
と彼に向かって言うと、
「そうなの。でも、ここからだね。」
と淡々とした返事が返ってきた。
そう、ここからだ。
最初の診察まで2週間。
出産まで約10ヶ月。
元気に産まれてきてくれるだろうか。
前回のこともあり、不安はつきないけれど、
今回は、きっと大丈夫。
そう自分に言い聞かせた。
▶︎余談◀︎
検査薬の画像、載せます。
かなり薄いです。
※ダミー画像なしです。
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