今月は春のお彼岸
やっと3月が始まったばかり
あっとゆうまに
お彼岸に…
義理の弟が亡くなって今年で3年
本葬儀以降
義理の弟の供養はしていない
お遺骨もそのまま義理姉の家に置いてある
新御霊も新彼岸も1周忌も新盆も
何もしてあげてない
義理弟が生前元気な時だが
何度も義理姉は言っていた
『逝く時は姉ちゃんと一緒に行こね』
そんな言葉を聞かされる方は気分が悪い
なんだかんだ言っても実の弟の介護
多少は気を使っていたが世間で言う介護とは
ほど遠い介護だった
自分軸の介護をしていた
弟に合わせることをせずに自分に合わせた介護だった
行きたい事・やりたい事をやりながら…
ストレスに感じても弟を施設に入れることは
絶対しなかった
それは…
事故で身体障碍者になった弟を結婚もせずに
引き取って一緒に暮らして世話をしている素晴らしい姉
を演じていたいのと…
弟を自分の意のままにしたい、できるから…
弟が亡くなる前の年には介護するのがイヤになっていた
弟が外に出られるのは通院と週2回のデイ
たまに買い物に連れて行くぐらい
車椅子は電動だから押す必要も無いのに家の周りの
散歩さえも出してもらえない
口を出させなかったし絶対人の話は聞かない受け入れない
弟は1日中家の中で車椅子に座ってテレビを観たり
お昼寝するか週2回デイへ行くかのどちらかだった
姉はその長い介護期間の間に
名目は「弟」を枕詞にして車の免許を取ったり
車の免許も運転が下手なので取っただけで
結局使わずに電車かタクシー使用になった
その当時新聞と一緒に入っていたパン教室のチラシを見て
弟がパンが好きだからと言って通い資格まで取ったが結果
資格を取っただけでパンはスーパー等に売っている
パンを購入して食べていた
あっ…
七宝焼もやっていたなぁ…
などなど結構自分時間を作って色々と
やっていた
一つ下の弟夫婦に家を長時間不在にする時は
弟の介護をして貰っていた
なので必要以上に気を使う事なく自由にやっていた
義理姉が買い物に出かける時間に依っては
テーブルに弟の食事等を用意して出かけ不自由な手で
ひとりでお食事等を済ませている
などなど一歩外からだが義理姉を見ていると
すぐ側には自分の弟達が二人もいるから都合よく使う
本当に同じ介護環境でも恵まれていた
それでも姉にはストレスになっていた
そして…
義理姉が事故に遭い入院したために
弟も病院で預かってもらう事になった
結果
弟は病院で亡くなった
その間ケアマネさんが一生懸命施設を探してくれたが
入所する事ができなかった
介護施設に入所で来ていたならば
少しは違っていただろうにと…
同じ最後を迎えるにも介護施設で短くても生活していたのと
病院のベッドで生活していたのとでは違ったと思う
そして…
あんなに『逝く時は一緒だよな、一緒に逝くんだよね』
と言っていた姉なのに…
本葬儀しただけでそれ以降の供養はしていない
事故の保険金と弟が残したお金
お金はいっぱいあるからと言って散財
あるなら弟の供養したら良いのに
早くに自分の母親を亡くした姉
貧しいなりにも葬儀はしたがそれ以降の
供養はしていなかったと聞いた
舅さんも子沢山で男手ひとつで5人のこどもを育てた
せめて子供たちが大人になってお金を稼げるようになったら
5人も居たらお互い出し合えば母親の供養ぐらい
できるだろうに…
亡き母親の供養をしていない話を聞いたのは
ばあちゃんがヨメに来て2年目ぐらいだったと思う
じいは休みなく朝から深夜まで働いていた
他の兄弟たちも働いてはいたが色々とヤラカシテは
じいにお世話になっていた
母親の供養より自分の事の方が大事な人たちばかりだった
じいに母親(姑)の供養をしたいと言って強引に
じいの母親(姑)の供養を済ませた
時が流れてしまっているので母親の身内も少なくなっている
それでも供養をしてくれたと母親の身内は喜んでくれた
ばあちゃんが嫁いでヨメとして初めての大仕事だった
子供達はいたが誰一人としてやってこなかった母親の供養を
嫁いだばかりのヨメがやったので姑の身内は心底喜んでくれた
そんな事もあり今の義理姉を見ていると
言いたくなるがぐっと呑み込んでいる
今月の春のお彼岸
またお天気の良い日にお墓に行って
お掃除をしに行こう