IPアドレスの割り当て

  • 静的割り当て
  • 動的割り当て

静的割り当て

端末一つ一つに手動でIPを割り当てる
  • 小規模ネットワークで有用
  • 管理しやすい
 

動的割り当て

端末に対して動的にIPアドレスを割り当てる
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)が自動的にIPアドレス割り当てを自動化してくれる
  • 大規模ネットワークで有用
  • 管理の手間がない
  • どの端末がどのIPかが分かりにくい

動的割り当ての方法

IPv4とIPv6で異なるが、IPv4の場合を説明。
  1. DHCPクライアントからIPアドレスリクエスト
  2. DHCPサーバーから使えるIP候補をレスポンス
  3. 問題なければ、DHCPクライアントから再度リクエスト
  4. DHCPサーバーからIPをレスポンス
DHCPサーバーは同じネットワーク内にいるとは限らないので、「DHCPリレーエージェント」機能でルーターに中継してもらう。
 

NAT

NAT(Network Address Translation)は、IPアドレス変換技術のことを指す。
変換前後のIPアドレスとポート番号を「NATテーブル」で管理する。
  • 会社のNATルーターのパブリックIPアドレス:203.0.113.1
  • 社内のコンピュータAのプライベートIPアドレス:192.168.1.10
  • コンピュータAが外部サイト(例えばexample.com)にアクセスしたいとします。
  1. コンピュータAからのリクエストはNATルーターに送信されます。
  2. NATルーターは192.168.1.10から203.0.113.1にアドレスを変換してリクエストを送信します。
  3. example.comからの返信は203.0.113.1に送信されます。
  4. NATルーターは受け取った返信を再び192.168.1.10に変換して、コンピュータAに送信します。
 

その他もろもろ

トンネリング
  • IPv4からIPv6(逆もあり)などの異なるIPアドレスでの通信に利用される技術。
  • IPv4 over IPv6と呼ぶ
 
IPsec
IPパケットを暗号化して、送信先と仮想的な経路を作って通信する技術。
  • IPsec VPNとかで使う
  • リモートワークとか、企業の拠点間通信で使われる