これは、友達のお話なのですよ。



ある日、車に乗ってたんだって。
とある荷物を受け取って、それを家に運ぶのに
家に帰ろうとしたんだけど
まあ、割と大きな荷物だったし、助手席を少し倒して
そこに、座るような形で乗せたんだって。



で、そのまま車を出発。
自宅に向かって車を走らせていると、

対向車の人が、みんな揃いもそろって

ギョッ

とした顔で自分の車の方を見てくるんだって。

直進の自分と、左折レーンに止まった車は
それは、もう、こっちをガン見してびっくりしてる。





みんな、一様に助手席に見入っているって。


で、あれー、なにか荷物に問題あるかなー。
って見たら、そこには






骸骨がああああああ!!!!!!






・・・って。
わかってて、本人は助手席に乗せてました。

前にも書いたように、自分は医療の勉強をしてました。
その時の同級生が、勉強のためにと
全身の骨標本(よくあるガイコツ)なのです。

それも、ほぼ原寸大のもので、それを購入したんだとか。
今は、そんなに大きな金額じゃなくても買えるんですって。

その子は勉強のため、ってことでその骨格標本を購入して
宅配業者から直接受け取り、面白がって、わざとむき出しにして
助手席に乗せて運んだ、そうで。


なんとも、ほんと、対向車の人はびっくりしたでしょうね・・・。





それと合わせて
私の通っていた学校には、本物の人骨の標本がありました。
触れないよう、ケースに入って厳重に管理されてましたが
いわゆる各部屋に置いてあるようなダミーの標本と違って
色が結構くすんでいて、でもでも全部きれいな形で
どういう経緯で骨標本になり我が校へやって来たのか
まったくわかりませんでしたけど・・・。

ちなみに、今はもうないそうです。
震災とかあったしね。




というわけで、まあ、怪談にもならないおはなしですた。