18年ぶりのアルバムです。18年というとオギャーと叫んだ赤ちゃんが高校を卒業する年数です。ア・ビガー・バン以来です。

途中ブルースカバーアルバムやベスト盤用の新曲もありました。レコーディングは断続的に行われていましたが、2023年になりやっと発表されました。

 

 私は個人的に思い入れのあるミュージシャンの新譜はなるべくまっさらな状態で聞きたいので、雑誌の記事等は極力読まずに聞くようにしています。

 

 ただ、CDにあるクレジットはきちんと読んでその中でアルバムを鑑賞します。ただ今回はまず英国のローカル紙にアルバム発表を思わせる広告を掲載した後、オンラインでのメンバーによる会見を行いました。さらに今回のゲストとしてポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、スティービー・ワンダー、レディ・ガガそしてビル・ワイマンの参加が発売前に発表されていました。さらに逝去したチャーリー・ワッツ参加の曲が2曲あることも事前に知らされていました。さらにドラマーがスティーブ・ジョーダンに代わってかわ初のアルバムとなります。

 

 そのような状況で新譜に向き合いました。CDにある詳細を見ながら聞きます。まず、ビックリしたのでプロデューサーのクレジットがアンドリュー・ワットのみとなっていることいままでのアルバムは必ずグリマー・ツインズ(ミック・ジャガーとキース・リチャーズ)が共同プロデューサーとしての

表記がありません。だからと言って彼らの発言力がなくなったわけではないと思いますが。

 

 また、90年代より参加していたダリル・ジョーンズが今回クレジットがありません。個人的にはダリルとスティーブのリズムセクションのグルーブを聞きたかったので残念です。ベースはキース、ロニーのメンバーの他、プロデューサーのアンドリュー・ワットも参加しています。

 

 アルバム自体はストーンズらしいギターを主体としてナンバーとアコースティックも取り入れたミディアムからバラード系のナンバーが占められており、新機軸は特にありません。楽曲のクオリティはそれなりに高いのでローリングストーンズのアルバムとして十分なクオリティはあると思います。ただ今後ライブの定番曲になるようなナンバーがあるかどうかは微妙です。ミックのヴォーカルはあまり衰えが感じられず80代とは思えません。一方キースは決めのリフもなく、いつもあるヴォーカルナンバーも2曲ではなく、1曲しかなく、ちょっと影が薄いような気がして心配です。

 

 というように聞きながらいまだになんとなくしっくりしない気がします。今一つ印象に残りません。その中でしっくりする曲が6、7曲目です。クレジットを見るとそうともにチャーリー・ワッツ参加の曲だったのです。そう私の中ではやはりチャーリーが醸し出すグルーブが体に染みついていてまだスティーブ・ジョーダンのグルーブにはついていっていないことが実感できました。今後はそのグループがどうこまでなじめるかがこのアルバムになじめるかになるかだと思います。