東劇の看板が刀剣乱舞だった🎶

昨年、世界を揺るがした歌舞伎界の中心的人物が起こした事件をきっかけに、

シネマ歌舞伎の上映スケジュールが大幅に変わってしまい

二月!過ぎた!!

あああーー〜と嘆きつつ検索したら、上演時期がずれてた!!!

奇跡🤩

(昨年「桜の森の満開の下」を見逃したのです〜無念〜😭)

楽しみに一年待っていた💕

「阿弖流爲」

ヤマトタケルに続いて古代史好きにはたまらん演目を見られ、そしてそのクオリティの高さに、幸福感を噛み締めました。


中村勘九郎は本当にいい役者だ。

お父様の勘三郎さんも大好きだったけど、役者バカの家系には役者バカばかりが生まれるのだろうか。

シネマ歌舞伎では表情のアップも見られるから、より細部が楽しめる。明るく優しく強く正しく素直で、なのに潔く裏切られてもくさらない。正統派ヒーローでありながらしっかりとした人間味を感じられる、そんな坂上田村麻呂。


実はあんまり市川染五郎(十代目松本幸四郎)の舞台は観ていないんだけど、迫力のある、そして美しく頭の良い蝦夷を率いる阿弖流爲を、演じ切って本当に戦神になってしまったかのようでした。

勘九郎さんもだけど、殺陣が迫力満点で、歌舞伎らしい立ち回りだけでなくスピード感が素晴らしい。刀を合わせた時の重さが感じられた。


蝦夷の頭目アテルイ。

度々ドラマや映画の題材として織り上げられるから、ご存知の方もおいででしょうか。

結末を知っているから、どんなストーリーになるのかドキドキしたけど、脚本も良かった!

大和朝廷の描き方、蝦夷を日高見国と位置付けした歴史感。

やまとは国のまほろば・・・

とはヤマトタケルの歌ですが、

大国の権力、統率はやはりまぼろしなんだ

と思う天皇の扱い(笑)←予想が当たったけど


やまとも蝦夷も外国(とつくに)もまぼろし

過去も未来も、まぼろし

戦をしても幻のように人身が失われていくだけで、

永遠の安寧も永劫の富も全てはまぼろし


壮大なお話だったなあ

本当に見られてありがたい🙏


田村麻呂がずっと刀を抜かなくて、何か意味はあるのかなーとワクワクしてましたが、明確な伏線回収はなかった。

素早剣か黒漆大刀か、どっちの設定だったんだろう

DVD販売しているみたいだから買っちゃおうかな!

(*≧∀≦*)


当然、史実ではないとは理解しつつ、

この日本にかつてこんな物語が、さまざまな物語が存在して、

苦しみや悲しみや、喜びや、葛藤や愛や、

全てが土台になって今現代があるのだと感無量です・・・


本当に幸せな三時間でございました♪

ああもう


ありがとうございますm(_ _)m