◆初午の意味
「初午」とは、「2月の最初の午の日」のことです。また、この日に行われる全国各地の稲荷神社のお祭りのことでもあります。お祭りでは豊作、商売繁盛、開運、家内安全を祈願します。京都の伏見稲荷をはじめ、大阪の玉造稲荷、愛知県の豊川稲荷など、各地の稲荷神社で盛大に祭がとり行われます。
◆初午の由来
では、なぜ2月の初午の日に稲荷神社がお祭りを行っているのでしょうか? 稲荷神社とは、京都市伏見区の伏見稲荷大社を総本社とし、全国に約4万社ある神社のこと。その昔、和銅4年(711年)の2月の最初の午の日に、穀物の神様が稲荷山(伊奈利山)に降りました。この故事から、稲荷神を祭る祭事が行われるようになったとされます。
旧暦2月の初午の日は今の3月にあたり、ちょうど田んぼや畑の準備を始める時期だったため、豊作を願って稲荷神社に参拝する習慣ができました。ちなみに、稲荷の名は稲作の「稲生り」から来たとも言われています。