私は花が好きで、
それはたぶん祖母の影響が大きいのだと思う。

ずっと、母も花が好きな人だと思っていたが、
先日、母とある方の墓参りに行った時、
腐り溶け出したお供え花に対する扱いを見た時に、そうではないのだと知った。

今の仕事で行く現場近くに花屋さんがある。
私はそれが楽しみで、まるで子供の時の祖母との散歩のようだ。

その花屋さんは、花が売れて行く末を案じている。
ここで買う花は、他店のそれと比べて、
1週間は持ちが違う。


花は何も語らない。
静かに生を全うする。

花はいい。
「自分ばっかり…」とか、「どうせ…」とか、
聞かないで済む。
助けてもくれないし、求めてもこない。
それがいいのだ。

ただそこにあって、ただ咲いているだけなのだ。

306円と言う店主に、私は310円を渡し、
お釣りはもういいからと言った。
「アカン!どうしても受け取っといて!次も来て欲しいから!」と言う言葉に、私は自分の振る舞いが恥ずかしくなった。

ありがとう。
私の心を彩ってくれて。
ありがとう。
小さな幸せを、
ありがとう。