嫌いだ。
強い腐臭を放つ香水も
鮮血のような紅い髪も
やたら濃い死化粧も
大嫌いだ。
まぁ、いい。
今目の前にいるのは
愛おしい君に似た「何か」。
あの頃の君は死んだみたいだね。
その腐った肉を集めて、こねて、
今の君が出来ているんだね。
強い腐臭を隠すために
さらに強い香水を振り撒き、
自らの血で髪も紅くなり、
腐って崩れた顔を
濃い化粧で覆い隠す。
そんな君は、
ただの肉塊。
その腐乱した肉を
存分に撒き散らしながら、
あの頃の君を擦り減らしながら、
酒とタバコと遊びと趣味に
塗れながら、
腐りきってしまえ。
あーぁ。
正直、君には失望したよ。
そんな醜い君を僕は愛せない。
腐臭に、耐えられないよ。
死体は大人しく寝てろ。
まさか、君が最後の恋人とは…
僕の目も、腐ってるね。
