AllAboutより

■妊娠高血圧症の症状(定義)

2003年、妊娠中毒症の定義・分類が提案され、「妊娠高血圧症候群」との名称に改められた

Q:妊娠高血圧症の症状について、簡単に教えてください。

A:従来は妊娠中にみられる高血圧のうち蛋白尿・浮腫を認めるものを、妊娠中毒症と呼んでいました。しかし、2003年に日本産婦人科学会、日本妊娠中毒症学会が中心となり新しい妊娠中毒症の定義・分類が提案され、「妊娠高血圧症候群」との名称に改められました。

妊娠高血圧症候群の定義は、「妊娠20週(5か月)以降、分娩後12週まで高血圧が見られる場合、または高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないもの」とされています。

■妊娠高血圧症の原因

Q:妊娠高血圧症の原因は何ですか?

A:原因はまだ、完全にはわかっていません。

・母体―胎児―胎盤系の免疫機構の障害(母体が胎児を異物と認識して排除しようとする)
・胎盤の形成不全、妊娠末期の子宮内圧の上昇 

などによって血管内膜の細胞を傷つける物質が放出され、血管の痙攣が起こります。その結果、胎盤の血流障害、血圧上昇、腎臓の障害などが起こるのではないかと考えられています。 

まだ原因が解明されていないのですね。免疫や血液の障害、母体の状態によって引き起こされているようですね。  

■妊娠高血圧症の身体への影響

Q:妊娠高血圧症は母体や赤ちゃんにどんな影響があるのですか?

A:高血圧が続くということは、身体に大きな負担がかかっている状況を示しています。だから、出来るだけ早く血圧をコントロールする必要性があります。妊娠自体が母体の血圧循環の異常を引き起こしているので、出来るだけ日常生活を身体的にも精神的にも負担のないようにしていく必要性があります。

早めに発症し、症状が強くて母子ともに危険な状況になる場合、妊娠中絶という選択の可能性もあります。また、妊娠後期の場合は、帝王切開で母体に負担をかけない出産を選択することになります。

妊娠自体が赤ちゃんの成長や母体の変化に合わせて、血圧循環も変化している時期ということですね。妊娠前と比べて新しい「いのち」をお腹に宿している訳ですから、変化するのも当然のことでしょう。高血圧の症状が出れば、より一層の負担を増すことになるのですね。

■どのような人が妊娠高血圧症になりやすい?

Q:原因は完全には解明されていませんが、妊娠高血圧症になりやすい人、傾向などはありますか?

A:下記のような方がなりやすい傾向にあります。

・初産婦
・糖尿病、高血圧、腎臓病の方
・妊娠中毒症の既往歴がある型
・肥満の方
・ストレスの多い方
・高齢出産の方
・多胎妊娠の方
・母体の感染症(尿路感染症、歯周病など)
・妊娠間隔の延長(5年以上)

■妊娠高血圧症の治療法

Q:妊娠高血圧症の治療法について教えてください。

A:非薬物療法と薬物療法があります。基本的には非薬物療法で食事療法と生活指導を行います。

非薬物療法とは、食事療法を用いて塩分制限、総カロリー数、水分摂取についてのコントロールを指導いたします。生活面においては、出来るだけ安静の確保とストレス回避の方法を指導するようにしています。

症状が強い場合は薬物療法を選択することがあります。日本においては、ほとんどの降圧薬が妊婦・授乳禁忌薬とされています。しかし、妊娠を継続させるためには、母体と胎児に対するリスクと有益性を比較し、有益性が優ると判断した時は降圧薬の投与を行います。

■妊娠高血圧症の予防のためにできること

Q:妊娠高血圧症予防のための生活上の注意点などを教えてください。

A:やはり、ストレスをためない生活を送ることが大事です。そのためには適度な睡眠と休息をきちんと摂ること、適度な運動をすること、そして精神安定のために楽しい事を意識的に行う事が必要です。


心もからだもリラックスできること、運動と休養が大切であるとのこと。お仕事や家庭もあり、思うようにリラックスする時間を作ることは難しいこともあるかと思いますが、お腹の赤ちゃんのためにも妊婦さん自身が健康で幸せな気持ちでいることは必須ですね。


Q:その他、アドバイス等はありますか?

A:妊娠高血圧症候群は「母体の妊娠への対応能力のアラート(警告)」だと考えられます。そのサインをきちんと理解し、母子ともに健康によい出産が出来るように身体のメンテナンスをこまめに行う事が大事です。私も妊娠高血圧症の妊婦さんを診察した後は「こまめに来てね」とお話するようにしています。


妊娠高血圧症と診断された場合は、他の妊婦さんよりもより体のケアをこまめに行うことを意識してほしい、という赤ちゃんからのサインかもしれませんね。何も妊娠高血圧症になったから出産できない、という訳ではありません。

お産みになる産院のスタッフにきっちりアドバイスをもらい実践することが安産のコツと言えますね。

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血圧は妊婦健診中140代で再検したら120~130代でした
4月8日は何度測り直しても150代だったけど(´ヘ`;)
もっとこまめに血圧測って塩分制限してれば良かったな…

胎盤小さめだったらしいし、胎児発育不全だったのは
妊娠高血圧症のせいだったのか、お腹の張りのせいだったのか不明(・ω・`*)

でも、先生がちゃんと発見してくれて良かったと思うε=(^◇^;
ベビーの命が一番大事。

産後、まだ血圧が高いのでしっかり治療します。