稽留流産と言われてから11日目の昨日。

心拍停止から2週間ちょっとかな。

小さな小さな赤ちゃんが出てきてくれました。

 

もちろん気持ちはまだまだ落ち着いていませんが

昨日赤ちゃんの姿を見た旦那が

「これはブログに残さなあかんな・・・」

とポツリと言ったことで

しっかりと覚えているうちに記しておきたくて

稽留流産宣告から自然排出までのことや

夫婦の気持ちなどを書いていきます。

 

出来事はもちろん、私自身の気持ちの動き

私たち夫婦の気持ち、考え方を

リアルに書きたいと思っていますので

生々しい表現もありますし、もしかすると

頭おかしいのか・・・

と思われることもあるかもしれません。

 

あくまで私たち夫婦の考え方、そして赤ちゃんに対する思いです。

 

読みたくない方は閉じていただければと思います。

 

一気に書き上げようとは思いますが

長くなりそうなので、いくつかに分けて投稿しようと思います。

 

 

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3回目の移植で初めての陽性判定。

4週3日で初めて小さな小さな胎嚢が確認できた。

5週4日で胎嚢の成長を確認。

6週5日で小さな白い塊のような心拍を確認。

7週5日では成長した赤ちゃんが見えた。

8週3日での心拍確認も問題なく、不妊クリニック卒業。

9週0日で総合病院の産科へ初めての妊婦健診。

成長も心拍も問題なく、順調。

はっきりと2頭身になっていた。

 

そして、初めて2週間間を空けての11週1日での健診。

 

いつものように、成長してくれてるかな・・・

とドキドキしながらのエコー。

 

ここからの光景はいまだにその場にいるかのような

感覚になるくらいはっきり覚えてる。

 

 

 

エコーを入れて、あっいた!と分かったけど

なぜか先生はエコーを止めずに、動かし続けた。

チラチラと見える白い赤ちゃんに手足が見えた。

もっとゆっくり見せてほしいな・・・と思ったけど

なんか・・・妙な違和感・・・。

 

ピコピコ・・・してない・・・?

まさか・・・

そういうこと?

 

先生がサイズを測るのを

モニターでじーっと見ていた。

先生は無言のまま何も言わなかったけど

数値だけは自分ではっきりとみた。

24mm。

 

前回9週で19mm。

 

 

 

 

 

 

あ・・・そういうことか・・・

 

 

 

 

 

 

 

自分の頭で理解していくと同時に先生が

「赤ちゃん・・・成長止まっちゃってるかな・・・」

 

 

 

 

 

 

この時の先生の静かな声が

今もずっと残ってる。

 

 

私にも起きたんだ・・・

本当に起きてしまたんだ・・・

赤ちゃんの心拍止まってるんだ・・・

 

 

この時は呆然としながらも

今まで調べてきたことやこの後のことを

頭の中で考えながら

先生と普通に、静かに会話した。

稽留流産

何度も調べて知ってる言葉。

 

 

 

1週間後に手術するか自然排出を待つかの

返事をすることになった。

最後のエコー写真をもらった。

手足を広げて、元気そうに見える

すっごくかわいい赤ちゃん。

 

診察室を出る前に振り返って

念の為、分かってる質問をしてみた。

 

「ここから復活なんてことはないですよね・・・」

先生は困った顔をしながら

「1週間前には止まっちゃってたみたいだからね・・・」

 

看護師さんが一緒に診察室を出て

個室に案内してくれた。

「ここで待っててくださいね」

スムーズで自然な配慮に感謝。

 

私はここでは泣くことはなかった。

ただただ白い壁を見ながら

 

私にも起きた・・・

稽留流産・・・

毎回覚悟はしてたつもり・・・

でも本当に起きるときっと思ってなかったんだ・・・

私は大丈夫とどこかで思ってたんだ・・・

 

そんなことを考えながら

事務処理が完了し、スムーズに総合受付で会計も終わらせた。

 

私にも起きた・・・

稽留流産・・・

赤ちゃんが死んでしまってる・・・

 

こればっかり何度も何度も頭の中で繰り返してた。

 

車に乗った瞬間

悲しみが少しずつきた。

本当に少しずつ。

実感が湧かないんだろうな・・・

と少し冷静に考えてたのも覚えてる。

 

運転してると

静かに、めちゃくちゃ静かに

涙がツーッと流れてきた。

本当に静かに出てきたからびっくりした。

 

そのまま安全運転で帰れた。

家に車を止めて、郵便受けを見ると・・・

 

トツキトオカアプリで応募してた

おむつケースが届いてた。

 

このタイミング・・・

 

 

 

 

家のドアを開けた瞬間 崩壊した。

 

 

 

 

2階の部屋に駆け上がり

立ったまま泣き続けた。

 

言葉では難しい 絶望の波に一気に飲まれた感じで

辛くて苦しくて、とにかく泣き続けた。

 

あの日のあの時の感情を思い出すだけでも

今も涙が止まらなくなる。

 

どれくらい時間が経ったかわからないけど

旦那に伝えなくちゃと

1階へ降りて旦那を見た瞬間、また崩壊した。

旦那も悟ってくれたみたいだったけど

伝えなきゃ、ちゃんと伝えなきゃと

 

 

「あかんかった・・・赤ちゃん・・・心拍止まってた・・・」

 

 

これだけをとにかく振り絞った。

 

 

子供をあまり望んでおらず

不妊治療にも賛成ではなく

いつも仕方なく付き合ってくれていたはずの旦那が

 

「まじか・・・ あ・・・ こんな気持ちになるんや・・・」

 

と泣いていた。