ついに引越し | 不満の水滴

不満の水滴

結婚9年目で離婚した夫との、出会い~離婚までを綴ります。
小さな不満の水滴が、1滴1滴溜まって最終あふれたことによる離婚。
※四半世紀前の出来事を思い出して書いています。※

サインされた離婚届を手に入れた私は、
速攻、引っ越しの準備をした。

明日からジンは出張だ。
今回の出張は3泊4日。

その間に全部すませよう!


出張の前夜、いつものように過ごした。
出張の朝も、いつものように一人で出て行った。

この出張でお別れになること、ジンは気がついていたのかどうか、
全くわからない。
(その気持ちを、もう知りたいと思う気持ちもないが)


すぐ、トラックを持っている友達に連絡をしてアポをとった。

自分とルカの荷物を全部まとめた。

寝る間も惜しんで、半分以上の家具も持っていく準備をした。

3つあったタンスを2つ、リビングボード、キッチンボード、下駄箱、

長年使い込んで油の馴染んだ鉄製フライパンも、私のお気に入りだ。

どうせ使いこなせないであろう、圧力鍋やフードプロセッサーも、置いておいてもしょうがない。

 



全部積み込んだ後の自宅は、まぁ、見事にガラーンとしてた。

ただ、テレビやレンジなどの電化製品は、
ジンもなくなってたら寂しいだろうし、
いきなり生活さえ出来ない環境にするのはしのびないので、
それは残しておいた。


こうして3日後、
私たちのお城
だった自宅を後にした。


置き手紙か、
最後のメールぐらいしようかな、
とは思ったが、

やめた。

だって、

いってきます・いってらっしゃい
の挨拶もしない人だったもん。

私も、
そういう挨拶、
せずに別れるよ。



引っ越しした次の日の夜、ジンは出張から帰ってきたはずだ。

私は何か連絡があるんじゃないか、とドキドキしてた。

しかし、何の連絡もなかった。

これも、あいつのプライドかな。

ガラーンとした家の中で何を思ったんだろうか。


悲しいね。


何年も一緒にいて、

お互い必要とする存在(だったのかな?)で、

自分の分身である子供も生まれ、

まだまだ可愛い盛り。(当時4歳)

いきなりみんな無くなった。


それでも未練や後悔を口にすることを拒む、プライド。

そのプライドを捨て、必死の謝罪でぶつかってきてくれていたら、少しは私も揺らいだかもしれないのに。


それとも、

私のことも、

ルカのことも、

愛情がなかったのかな。


いや、

何となくだけど、

愛し方がわからなかったのかも。


可哀相な人だ、本当に。


・・・

ただ、この後も私の怒りを掻き立てることをやってくれますチーン

 

もう少しだけ、この愚痴ブログにお付き合いください。