Ai’s Eiga Diary


朝鮮戦争の帰還兵でフォード社の元工場員で、妻を亡くしたばかりのおじいちゃんが、

愛車・グラントリノを隣の家のアジア系移民の少年の盗まれそうになり、やがて少年“タオ”と交流するようになってから平凡な人生が変わっていくことになる・・・


とこれだけの映画レビューを聞けば、

また自分探し・おじいちゃん心変わってしまう系の映画で坦、々としてる映画なのかなぁ~って

思ったけど、さいごにドカン!と衝撃。さすがイーストウッドという仕上がりでした。


一見、坦々とした日常の生活を書いているのに、なぜこんなに惹きこまれていくのは、

イーストウッドマジックとしかいいようがありません。

コップに気付かないうちに水を垂らされるような感覚。




頑固で不器用で口が悪くて、人種差別発言すらいまだ、隠さず堂々と口にだす偏屈・無骨なおじいちゃんが、

自分を決して変えることなく、アメリカ生まれの移民少年で、

父親がいなく、どう生きていけばいいかわからない・どうあればいいのかわからないタオの師匠となり

生活での人としての“生き抜き方”を教える。そして最後に、男としての“生き方”を見せる。



それはまるで扱いにくくて、いまさら時代遅れだけど、でもかっこいい"グラントリノ"のようです。


クラシックな男の生き様に思わず涙しちゃいます汗

お勧め度120%の映画なのでぜひ見るべし!




私の母がよくいってた、「親は子供に対してある程度の世話をすれば、あとは生き方をみせるだけよ」

と言ってたのを思い出しました。