宇宙を旅していると
「これからの星」が無数にあることがわかる
「これからだ」と
未来を信じる若者が大勢旅しているのだと思うと
鉄郎は胸の血が燃えるのを感じた
そう思って見る星々のきらめきは
とても美しかった
銀河鉄道999
「これからの星」より
機械の体を求めて
999に乗り込む星野鉄郎
彼を導く守護天使メーテル
そことは まったく別の場所から
人間になるために
フェラーリ412に乗り込んだ
トーマ・バンガルテル
と
ギ＝マニュエル・ドゥ・オマン＝クリスト
ＤＡＦＴＰＵＮＫ
ダフトパンク
↓フェラーリ412
光速にペガサスのきらめきを加算すると
僕たちは偉大なる宇宙交響詩の
秘密めかした錠前をつかまえて
それを力の限りに打ち砕く
その調べを
いかに理解し得ようとも
いかに理解し得ずとも
僕たちの輝ける信念のきらめきは
いつしか衰え頭を垂らし
光速度に取り残される
そうして
鉄郎と僕たちの向かいの座席には
メーテルのうつり香だけが残されている
車窓の外には
旅を終えた
トーマ・バンガルテル
と
ギ＝マニュエル・ドゥ・オマン＝クリスト
の
たましいのかけらがきらめいている
( ・з･)--< )).o.oo.o○.oﾟ:ﾟ○:。:o
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淡く光る星のなかには
死んだ人の魂が寄り集まって光っているものもある と
古代の宇宙旅行者は
その光の もの悲しさについて書き記している
そういわれて星座を見回すと
悲しい光の星がなんて多いことだろう と
鉄郎は思った
銀河鉄道999
「幽霊世界のフィラメント」より
＊おわり＊