おはようございます。堀端勤です。

東北関東大震災から1週間が経ち、被災地では少しづつですが復興への足音が聞かれる様です。その一方で福島の様に危機が今尚進行してる地位子も有るなど、難しい一面も見せています。

その中で、各国から「日本人は秩序正しい。この災害にも動ぜず規律正しい」と称賛を受ける事に、早くから違和感を持っていました。事実被災地では、大規模な窃盗やATM荒らしも報告されていますし阪神大震災の折は強姦や殺人まで起きました。

そうした事実が伝えられず「希望」とか「助け合い」と言うのが強調される背景に、私は日本人の「自粛」精神が根強く残ってるからではないか?と感じるのです。

出過ぎた事をすれば叩かれる、だから発言や行動をしない。「本当はこうしたい」のに権力の意向で止めざるを得ない…プロ野球の開幕問題に見られる様な…事が日本では常識となる事自体、世界の非常識と言うべきではないでしょうか。

テレビを見ても民間のCMが全て無くなる事さえ異常なのです。

確かに不謹慎と見る目がありますが、以前阪神大震災の被災者の方とお話しした折に「自分達も辛かったが、周りの人達に気遣いさせた事はもっと辛かった。」と話して頂きました。

被災者に人達も「他人に迷惑をかける事が一番辛い」と感じる中、日本列島全体が「自粛ムード」になるのは決して被災者の為にはならないと思うのです。

ではどうすればいいのでしょうか?。
それは「自粛」とかするのではなく「普通に暮らす」こと。その中で被災地の情報は忘れず流して実情を共有する事ではないでしょうか。私達が普段通り暮らし、そして被災者の事は忘れないという立ち位置になることは、ある意味被災者の心を落ち着かせると思います。

チャンネルを回せば普段通り子供向けの番組が流れる…それは被災地の子供をも勇気付ける訳です。今回そうした配慮がなされていない事に、メディアに対する不信感が大きくなっています。

そして普段の行動でも、石油ショックの様な買占めをしない。必要な物を必要な時だけ使うようにすれば問題は起きないのです。

何でもかんでも「自粛」する様な世相は今の社会常識には会いません。
個人が「ヒトとしての良識」に立つ事で、少しづつ問題を解決して行くようにすればいいと思うのですが。