…赤プリが営業終了…昨日の新聞やメディアの見出しに私は驚いた。赤プリこと赤坂プリンスホテル（現グランドプリンスホテル赤坂）が来年３月末で閉館する事が発表された。若い頃見たトレンディドラマの舞台にもよく出て来たし、以前勤めていた職場が虎の門だった事で、帰りに何気なく眺めに行ったことも思い出す。
元々は朝鮮王族の私邸であったのを西武・堤一族が買収してホテル事業を始めたのが赤プリの始まり。写真に良く使われる新館は、１９８３年に丹下健三氏の設計をもとに竣工。先程言った様に、８０～９０年代のトレンディドラマの舞台や、永田町に近かったことで、政界の「裏座敷」として数々の密談の場としても利用された。
しかし、近年は日本橋など都内に高級ホテルが次々開業して、一気に稼働率が低下。さらに新館が建設から２０年以上たち、改修に巨額の費用を要するため、このままホテル事業を続けてもペイ出来ない…と言うのがプリンス側の言い分だが、実際は堤一族の放漫経営で積み重なった多額の債務償還のために売り飛ばされると見た方が正しい。
旧朝鮮王族の邸宅である旧館は、これからも残されるそうだが、一説には外資系不動産投資グループがアウトレットモールやホテル、分譲マンションなどの複合施設を企画してるとか。形としては六本木ヒルズの様な街に生まれ変わるのだろう。
一方、昨日「さよなら公演」の千秋楽を迎えた歌舞伎座。今日、新婚ホヤホヤの海老様が口上を述べて「ＴＨＥ ＥＮＤ」となる。２０１３年に新装されるが、今の様な日本建築ではなく、再開発ビルの中の一部としてオープンするそうだ。どうも明治座の様な味気ない趣には抵抗が有る。その内、海老様も「ムーンウォーク」したりして？。それにしても、ますます「昭和」の香りが東京からも消えて行く。
私も年を取ったなァ～。