既成概念の中にある一切の「正義」「真理」を疑うならば!?ニーチェ思想の森へダイブ!① | 自分、マニアですが!?「re'Connecting Imaginations」

既成概念の中にある一切の「正義」「真理」を疑うならば!?ニーチェ思想の森へダイブ!①

最近こんな本を読みました。


「ニーチェ入門」
自分、マニアですが!?「re'Connecting Imaginations」
読み終わり、新しい知識の入った脳みそが冷え固まらないうちにブログに残しておこうと思います。


さてこの本、今の世の中に対して何の疑問も持たずに生活していたならば、自分にとって絶対に手に取るはずのない書でした。

ところが本を読み始めると、これが今まで感じていた違和感が腑に落ちる事!

では、ちょっとだけ解説を。


「フリードリヒ・ニーチェ」この名を知らない人は少ないであろう、近代思想家の一人。

どんな思想の持ち主だったのか・・・。簡単に言えば、映画批評家の町山智浩さんの言葉を借りるなら、「思想界におけるセックスピストルズ」です。


最大の特徴と言えるのは、それまで世界の常識とされたキリストを反対する立場を取った事です。

「人を殺してはならない・略奪してはならない・自分の欲よりも他人を助けることを優先せよ」等々、既成のおよそ「道徳」といえる概念の一切を否定し、そこから新たなる人間の生きる価値を見出したという事がこの本から読み取れました。


そもそも、なぜワタクシがニーチェに興味を持ったのかと言いますと、ブログでもたまに書いている通り「なんか世の中おかしいぞ・・・」と不穏な空気を感じていながらも、うまく解釈できない自分をどこに持っていくか右往左往していた頃、ある映画の批評を見たときです。


その映画とは「2001年宇宙の旅」。

自分、マニアですが!?「re'Connecting Imaginations」

そしてこれが、2001年宇宙の旅の解説が載っている本。

自分、マニアですが!?「re'Connecting Imaginations」
「映画の見方がわかる本」町山智浩 ※本のタイトルはどうかと思いますがね・・・あせる


2001年宇宙の旅も言わずと知れた超メジャー映画ですね。

しかし、この映画を観た感想は?と言われると非常に困る。

めちゃくちゃ簡単にストーリーを記すと、


・猿の目の前に意味不明な石版モノリスが突如現れる
自分、マニアですが!?「re'Connecting Imaginations」

・その後、猿が武器を手にし殺しあう

・突然近未来の宇宙空間に浮かぶ人工衛星が映し出され優雅な音楽が流れ始める。「美しき青きドナウ」

自分、マニアですが!?「re'Connecting Imaginations」

・人類が火星に到達するとまたもやモノリスを発見

・意味不明の電波に調査団が倒れこむ

・木星へ調査団派遣

・木星調査船のメインコンピューターである人工知能がボーマン船長にはむかう

・ボーマン船長勝利

・木星に到達するとまたもやモノリス

・ワープして奇妙な部屋へ

自分、マニアですが!?「re'Connecting Imaginations」

・そして宇宙に子供の姿

自分、マニアですが!?「re'Connecting Imaginations」

最初観たときは正直さっぱり意味が分かりませんでした。

なんか宇宙への畏怖とかコンピューターの無表情さが怖いとか、そんなモヤッとした感じ。


で、町山さんの解説を読みに腑に落ちました。

そもそも、この映画はナレーターがつくはずだったものを監督のキューブリックが意図的に上映前になって外したのです。

町山さんの解説によれば、大まかなストーリーの流れはこうです。

※上記のおおまかなストーリーと時系列を合わせて記してみます。

今更ネタバレもなにもあったもんじゃありませんが、この解説を知ってから見るとさらに楽しめます。


・最初にあらわれたモノリスは教育装置だった。(これにより猿は武器を使うことを覚え、殺し合い水場を取り合った。)

・ついに人類は究極の武器(核兵器)を手に入れるまでに至る。(最初に移った人工衛星は核ミサイル衛星)

・火星にあったモノリスは人類が火星に到達するまでに進化したと知らせるアラーム装置だった。

※ここで意味不明の電波は木星から発せられている人工的(異星人の仕業)なものだと判明。

・木星へ調査団派遣(宇宙船の船員は異星人の調査とは知らされていない。)

・木星探査の真の目的を船員に伝えないようトップから命令されていたメインコンピューターのHAL9000。

(異星人の調査だと知ればパニックになると考えられていたので、船員には秘密になっていた。)

・船員が木星探査の真の目的に疑問を持つ。→AIに本当のことを教えてくれと問い詰める。

・ロボットは命令を完璧に遂行するという大原則がある。→秘密を守ろうとする。

・一方でロボットは嘘をつけないという大原則がある。→本当のことを教えると命令違反になる。→人工知能の自己破綻。

・狂って船員を皆殺しにしようとする。→人間VS機械の構図になる。

・人類側の勝利者となったボーマン船長は木星に到達。

・異星人(超越者)により勝利者として新たな進化を遂げようとする人類としての歓迎を受ける。※木星のモノリスはワープ装置。

・子供に戻ることで無垢な心と新たなる始まりを予感させ映画終了。


ざっとで本質的な事にはあまり触れてなくて申し訳ありませんが、こんな感じです。

ん?なんでニーチェに繋がるって?

それでは続きは後半で!!


自分、マニアですが!?「re'Connecting Imaginations」

シャキーーン・・・