いのちの食べ方
今、TPPについて騒がれている。
食、産業、サービス、人など様々な価値観が見直されようとしている。
そんな大きな問題を含んだTPPですが、皆さんはどの位理解しているのだろう・・・。
先日も記事にしましたが、大手メディアが「平成の開国」と声高に推進しようとしているTPP。
これだけでは済まされない、様々な問題が徐々に浮き彫りになってきた。
そんな中、うちの奥さんがこんなDVDを借りてきた。
人間の生活を支える「食」についての裏側を描いたドキュメンタリー映画。
TPPを考える前に、知っておく事がありそうだ。
現代の私達が口にしている、肉、魚、野菜、穀物。
これが世界ではどの様に加工され製品として店頭に並んでいるかを知っている人がどの程度いるだろうか。
映画ではこれまであまり一般人の前にはさらけ出せなかった、家畜の屠殺(とさつ)の現場を作品化している。
牛や豚がどの様に家畜として育てられ、屠殺され、製肉されているかを生々しく描いている。
日本では家畜の屠殺の仕事はタブーとされていてお目にかかることはまず無いでしょう。
BGMやナレーションは一切無い。ただ、工場の機械が動く音、家畜の鳴き声だけが聞こえる作品。
しかしワタクシは、次々に映し出されるショッキングな映像に、ただただ唖然とし、釘付けとなりました。
世界的に増えすぎた人口をまかなうためオートメーション化されたシステムの中、野菜や穀物、家畜や養殖された魚が次々と解体され捌かれ製品となっていく過程はまさに圧巻です。
この作品を見終えた後、ちょっと奥さんと話し合ってみた。
論点はオートメーション化された食物の加工のやり方が良いのか、悪いのかと言う事ではない。
こういった加工過程を経て日常私達の口にしている食べ物は店頭に並び、日々消費されているのだという事を理解し、その陳列された食品をただ盲目的に選ぶのではなく、少し立ち止まって自分にとっての選択はどうなのかと考える事が大事なんだと。そして、日々食品を口に出来るという事に対しての感謝を忘れてはいけないと。
※映画を見た後、ワタクシは普段と同じようにスーパーに買い物に行きました。
すると、陳列された食品を吟味してみると、これが中々に迷う迷う。安易に食品が選べなくなりました。
また、スナック菓子に使われている原料に不明なものが多いこと・・・。
馬鈴薯(遺伝子組み換えでない)、トウモロコシ(遺伝子組み換えでない)、肉エキス、脱脂粉乳、ホエイパウダー(乳製品)。食の世界も謎だらけです。
これがTPPにより様々な障壁が取り除かれるとなると、ますますルール無用の物が流れ込んできます。
食だけでなく人やサービス、金融までもひっくるめてです。
やはりTPPは改めて考え直さねばなりませんね。
映画「いのちの食べ方」について詳しく知りたい方はコチラからどうぞ。
※結構覚悟しないときつい映像が多数ありますのであしからず・・・。でもこれが現実なのです。