本気のファンタジーは面白い!~ベルセルクという世界~
さて、先日予告しましたファンタジー漫画の代表格「ベルセルク」についてです。
漫画の批評ではありませんので、詳細レビューは控えようと思います。
あくまでも、面白い漫画の紹介って事でお願いします。
身の丈以上の大剣を巧みに操る「黒い剣士」こと主人公ガッツが経験する想像を絶する幻想世界がメインです。
もう随分長く連載していますし、有名な漫画ですのでご存知の方も多いかと思いますが、ワタクシが出会ったのは結構話が進んでいる状態でした。(20巻位だったかな?)
ワタクシ的にファンタジーへの興味が薄れていた時期でしたが、この作品に出会ってからは一気にそっちの世界に持って行かれました。
現在連載中ですが、1989年から連載しているので、実に20年以上も書き続けられているんですね。
うーん、すごい歴史を感じます。
順を追って軽くストーリーの概要を紹介しましょう。
この記事を書いている現在、35巻目まで発売されていますが、大きく分けて5つの物語に分けられています。
1、黒い剣士編 1~3巻
2、黄金時代編 3~14巻
3、断罪編 14~21巻
4、千年帝国の鷹(ミレニアムファルコン)編 22~35巻
5、幻造世界(ファンタジア)編 35巻~以下続刊
※リアルタイムで20年かけてようやく本題の5章目ファンタジアまできます。
最初っからここまで構想していたのかどうかは分かりませんが、ものすごいイマジネーションですよね!
今回は物語の序盤部分を追ってみましょう。
1、黒い剣士編・・・異形の怪物、「使徒」を倒すため旅を続ける黒い剣士ガッツの旅の話。
この章はいわゆる物語の序章で、何のために戦うのか、使徒とは何か、色々な事が謎のまま進んでいきます。
2、黄金時代編・・・時をさかのぼり、ガッツの幼少時代から始まり、傭兵としての青春時代の話です。
舞台は中世ヨーロッパを想わせる「ミッドランド王国」。様々な国々が戦争をしており、世の中は戦いが支配している状態。ガッツと傭兵団「鷹の団」の出会い。そして、因縁の関係である鷹の団団長「グリフィス」との出会いを描きます。
「グリフィス」強くて頭が切れて容姿端麗。そんな冷静沈着な彼もガッツとの出会いで影響を受け変わっていきます。
「キャスカ」芯の強い鷹の団屈指の女千人長。グリフィスに次ぐ剣の使いで、女性でもめちゃくちゃ強いです!
ガッツとは中々意見が合わず、ぶつかる事もしょっちゅう。その後の展開は・・・。
他にも鷹の団は魅力的な仲間が沢山。
孤独を貫いていた主人公ガッツも青春時代をそんなメンバーに囲まれて徐々にすさんだ心境が変化していきます。
この章は基本的に戦う相手も人間同士の戦争ものの物語として描かれていますが、徐々に世界が狂ってくる感じが絶妙です。その世界の違和感が頂点に達した時、この章の最後にやってくる「蝕」とは?
※この後、圧倒的絶望感と共に一気にファンタジーの世界に読者をいざないます!
ここまでが、ベルセルクの世界観を決定付ける序章となっています。
リアルタイムで約7年間、単行本計14冊分で序章をじっくり描いてます。
ここがとても重要!
国家・宗教・文化・時代背景などがとても細かく描かれていて、「ベルセルクワールド」としての世界観を十分揺るぎないものとして読者に提供します。
その一度作られた「確固たる常識」を覆されて行く事で、一度その世界とシンクロした読者は、ファンタジーの世界をあたかも追体験するかのように、怒りや恐れ、安堵を体験する事になります。
そして、その中に自分の中で忘れかけていた大事なものを見つける事が出来るはずです。
物語では、「偶像崇拝」に対する「魔法・魔道」の教えだとか、忘れてはいけない地域の信仰だったり、子供の頃持っていた好奇心だったり、沢山の「自分の中の真なる部分」を照らしてくれるはずです。
これは、いかにリアルな映像を作り出す事が出来ても、2時間ファンタジー映画では出来ない事ですよね。
こんな作品ですが、画風は結構グロ系です。しかも魔女狩りや拷問などが横行している暗い時代背景の為、女性の方や耐性無い方には慣れるまではちょっときついかもしれません。
でも、ガッツの頼れる?オトモ。なごみキャラの妖精「パック」がいる事でこれまた絶妙なバランスを保っております。
なごみの妖精コンビ「イバレラ」と「パック」
圧倒的な世界観、圧倒的な幻想世界、そして伝統や闇の歴史にまつわる文化・風俗の緻密な設定。
「ベルセルク」は漫画だからこそ出来る、表現の限界に挑戦している作品だとワタクシは思うのであります。
壮大な ベルセルクワールドにアナタも足を踏み入れてみませんか?
ベルセルク(1)
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