鮮やかな記憶が、どんどん滲んでいく

このままではきっと、すべてのことを忘れてしまうだろう



虚ろな瞳で見る景色は、なんだか悲しく寂しい

音がどんどん遠く聞こえていくのがわかるからだ



遠くなっていく記憶は、いつしかすでに存在しなかったものとされていくのだろうか

もうこの体さえも、なかったものとされていくのだろうか



検討もつかない

そしてその思考さえも呑み込んで、私は消えた