立春というのに、東京では雪が舞っている。

2月1日には、積もる位降って、久々に雪というものと逢った。

普段、あんまり雪というものを意識していないから、
こういう時に思い出す。

ギャラリーフェイク (9) (ビッグコミックス)/細野 不二彦

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というコミックがあって、美術に関しての様々な薀蓄が楽しい
んだけど、その9巻目の「湯乃華lと雪乃華」という話に
江戸時代の顕微鏡の無かった時代に雪の結晶文様など
見れるはずがないという嘘に騙されて、先祖伝来の雪輪文様
の美術品を悪徳骨董屋に巻き上げられる温泉宿の女将が出てくる。
ところが、雪輪文様(雪の結晶の六角形の輪郭を円形に描いた和文様)
は、安土・桃山時代の小袖に既に見
また、天保三年(1832年)、古河藩主・土井利位(どい としつら)
は、雪の結晶の観察を蘭鏡でして、「雪華図譜」を表し
86個の結晶図を紹介している。

http://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/rekihaku/sekka/2-1-1.htm
その時代に!?と驚いてしまうんだけど、その後、
雪の結晶文様は、大流行して、着物の柄から日用品、
はてはお菓子のデザインまでに用いられた。

そして、雪は豊作の象徴だから、吉祥文様だった。



雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集 (岩波少年文庫)/中谷 宇吉郎

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北海道の旭川にある「雪の美術館」の視聴覚室には、
雪に関しての様々な資料があるそう。
美しい雪の結晶文様・・見ているだけで楽しいんだけど、
やっぱり、雪が珍しい地方の人間だからだろうな。。