・痔ろうかもしれないと思う時

私も痔ろうの手術をする10年位前から、何となく痔ろうかなと思う時がありました。

 

1か月に1回くらい、肛門の近くが腫れて痛かったり、熱が出たりしました。

また、そのような時に、痔の薬などを使ってもほとんど効き目はありませんでした。

 

  • お尻がはれて痛む
  • しこりがある
  • 排便の有無にかかわらず、肛門に痛みがある
  • 熱が出てきた
  • 肛門からうみが出てくる
  • 市販薬(座薬・飲み薬)を使っても、症状が改善しない
このような症状があった場合は、痔ろうを疑ってください。
 

・恥ずかしがらずに病院に行きましょう。

私は、このような症状が出てから数年我慢をして生活していました。お尻が腫れて痛みがあっても、1日もすれば痛みもなくなるので、何となく我慢できたのです。

 

しかし、ある時痛みが1日ではひかない時があり、病院に行きました。

その時、肛門かのある病院に行けばよかったのですが、やはり肛門科は何となく恥ずかしかったため、大学病院の外来で内科医の診察を受けました。

 

その時のことは、今でもはっきり覚えています。なぜかと言うと、まだ大学生のような女性の先生に診察されたのです。とにかくお尻を出すだけでも顔から火が出るように恥ずかしいのにもかかわらず、四つん這いになり、肛門に指を入れられて触診されるのです。

 

とにかく恥ずかしいと言う気持ちしかなく、早く帰りたかったため、どのような質問にも「大丈夫です。」と答えたような気がします。

 

結局、そんなこともあり診断結果としては、痔ろうではなく、「粉瘤」というおできのようなものであると言われて家に帰ったのを覚えています。

 

まずあの時に、恥ずかしがることなく、肛門科のある病院へ行っていれば、また、恥ずかしくても病状をしっかりと説明していたら、その後数年も放置することなく、複雑痔ろうにはならなかったのかもしれません。

 

みなさんも、少しでも痔ろうかなと思ったら、恥ずかしがることなく、すぐに肛門科を受診しましょう。結局、肛門科に来ている人たちは、みんな同じお尻の病気なので、決して恥ずかしいことなんてありません。

 

・放置していても治ることはない病気です。

 

痔ろうは、自然治癒したり、薬を飲んだだけでは治ることのない病気です。

痔ろうは、 うみの出口となった皮膚の傷口がふさがっても、一旦できたトンネルはなくなりません。症状が落ち着いても治ったわけではなく、痛みや腫れが再発することがあるため、油断は禁物です。
痔ろうは放置しておくと繰り返しうみがたまったり、複雑なタイプの痔ろうになることもあるので診断がついた段階で根治手術を受けるようにしましょう。

 

複雑痔ろうになると、10日間入院することになりますが、放置しておいても決して治ることはありません。仕事の関係で、休めないと言われる方もいると思いますが、それでもわがままを言って手術を受けるべきです。

 

フォローしてね