小池真理子の沈黙のひと
幼い頃、父が外に女をつくり離婚。
その後父が再婚し、腹違いの子どもをもうける。
その父が亡くなり、遺品整理をしていくうちに父の生々しい欲望を形にした数々の品(アダルト用品)、恋人へ綴った手紙なと、知られざる1面を見つける話。
うーん、実話なのかな。
実話のような細かな描写、さすが作家さん。
これを読んでまず思ったのは、人に見られたらまずいものは捨てよう。
寄せ書きがある卒業アルバムも、高校生の頃修学旅行でふざけた化粧をして撮った写真も、結婚式の芳名帳も、いらないものだから捨てよう。
夫にそういうと、
むしろそういったものがあったほうが、人間味があって俺は安心する、という。
私は、自身の親がアダルト用品や伴侶以外の恋文なぞ持っていたら、ショックを受けてしまうけどな。
夫のほうが、大人として自立してるのかも。