贅沢な侵入 | タカスケのコラムン・ベース 2nd

タカスケのコラムン・ベース 2nd

音屋が適当にぼやきます。作曲・放送・その他雑記 プロフィールは『ルーム』をご覧下さい。

空から根こそぎ星がこぼれると、人はそれを雨と言う。
雨は物理的ではない硬度を持ち、見上げる瞳の像を見つけては次々に砕いて行く。

パリン、と小さな音を合図に。
ガシャン、と大きな音を最後に。

二重窓で仕切られた心象の温室に、雨は贅沢にも侵入するのだ。
やがて像が月だけになると、雨はようやく静かになる。

そして瞳は足元に散らばった無数の雨を見届ける。
色のない小さな粒と、砕かれた鏡像の果て。

ぷかりと浮かぶ月を真似て。
瞳はそれを、砂漠と名付ける。