
愛を無くし....
絶望と闇の中で...苦しみもがき....
いつしか、安らぎさえも捨て去って....
心を閉ざしてしまった黒き騎士...
届かなかった思い...
もう、僕には守るべきものなど...
有りは...しない....
冷たい雨が...心地いい.....
このまま朽ちてしまうのも...悪くない..。

そこに一筋の光が...一瞬、闇夜を裂いたかと思うと
誰かの声が..頭に直接 響いてきた....
「助けて...」
リフレインの様に、天使のようなその声は谺する....
「わたしを...この闇から救い出して...」
「放っておいてくれ!
僕には、もう何の力もありはしないっ!」
「いいえ、わたしを.....
この闇から救い出せるのは...
あなたしか...居ない......」

この僕を...まだ必要としてくれる者が..居たのか....
「君は誰だっ!」
もう声は....消えていた
戻った静寂の中で..熱い鼓動が今再び
動き出そうとしていた...。