業と笑顔 | きりえるのてけとぉ夜話
修羅

が 暴れる

振り上げた 抜き身の諸刃

振り下ろす 敵無く

諸刃 握りしめた拳から

滴る血 浴びながら

我が身貫く 痛みに

やり場無し 

憤怒が

あたしを 蹂躙する

憎しみは 己に帰るだけ

責め苦が 増えるだけ

薬が 増えるだけ

業が 増え

どんなに 辛くとも

この道を 歩いてゆく

生きることは 戦いであり

命は 燃やしつくすもの

信念は

己を裏切らない

魂に

荒ぶる修羅 住まわせ

あたしは    顔でいよう

どんなに 

不器用な笑顔でも

世界を 笑顔で満たせば

魂は

泣き止むだろうか

死は

離れるだろうか
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