終わりを決めることが大切な科学的な理由 | スポーツメンタルコーチ鈴木颯人

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極限の集中力を必要とするオリンピック選手やプロアスリートを専門にメンタルコーチングを行っております。最新の脳科学や心理学、さらにはスポーツ科学を駆使した手法で、極限の集中力『ゾーン』へと導き本来のパフォーマンスを高めるお手伝いをしております。

スポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。

 
 
5月になり、
試合数が増えてます。
 
天候も気持ちの良い日が続き、
梅雨前にまるで夏の訪れを感じることも。
 
世間的にはとても大変な時期ではありますが、
アスリートとしての努力は止まりません。
 
オリピックの開催も間近に控える中で、
目標設定から目標"確認"をする機会が増えてます。
 
目指していた大会を前にして、
現在地を正しく知る必要はあるのです。
 
その上で参考にしたい
科学的な考え方あります。
 
それが、
サンクコストバイアスです。
 
簡単に伝えると、
 
すでにお金や労力や時間を支払ってしまったという理由だけで損な取引に手を出し続けてしまう心理的傾向のこと。
 
アスリートに置き換えると、
努力した時間や費用、労力が増えるれば増えるほど
やり方を変えれなかったりすることです。
 
 
具体的な例でいえば、
・練習方法
・師弟関係
・競技年数
・培った技術への拘り
などなど。
 
 
この中でも特に注意したいのが、
目標なんですよね。
 
目標に対しての固執は
時として諸刃の剣になります。
 
メリットといえば、
それだけの執着があることで
自分自身の情熱で周りを動かすことがあります。
 
デメリットでいえば、
周りが見えなくなってしまうこと。
 
すると、
自然と変化が少なくなってしまうので
自分自身が結果的に苦しくなります。
 
そうならないためにも、
しっかりと終わりを決めることが大事なのです。
 
それを「期日」といいます。
期日以降の未来は考えず、
期日まで一生懸命やれば良いのです。
 
例えば、
10キロも走りながら、
10キロ先のことは考えないですよね?
 
もっと短い距離でいば、
100mを全力で走ってるのに、
100m走りながら100m走った後のことは考えないですよね?
 
極端な考え方ですが、
先のことを考え過ぎれば、
今この瞬間に全集中するなんて無理です。
 
終わりが決まってるからこそ、
期日があるからこそ今を全力に
駆け抜けることができるのが事実です。
 
そうしないと、
結局ダラダラやってしまうのです。
 
あるダンス競技で頑張る選手は
とりあえずある大会で結果を出すことを目標に努力しました。
 
一つ一つクリアする中で、
大きな目標が見えてきました。
 
そして、その大会まで全力で
取り組むことを誓います。
 
さらには、
その大会を最後に引退も決めました。
 
しかし、
引退することは誰にも相談しませんでした。
 
あくまでも自分の中で決めたこと。
だからこそ相談しなかったのです。
 
誰かに将来のことを聞かれても、
有耶無耶に答えてました。
 
そして、
目標としていた大会で銅メダル。
金メダルまでは取れなくても、
一般的には素晴らしい結果として
がんばることが出来ました。
 
しかし、
この日を境に彼の心情の変化が起きます。
 
それは、
「このまま引退したら後悔しそうだ…」
 
そこで彼は競技を続けることを選択。
引退はしなかったのですがその後の大会でも
結果を残すことが出来ています。
 
今では、
一生現役でさえいいと思えるくらい
競技が好きだと話してくれました。
 
 
 
 
これは一つの事例に過ぎません。
自分なりの期日を作ってやり抜くことが
本当に大事だなと思える瞬間です。
 
しかし、
その期日を誰かに伝える必要はないのです。
 
誰かに目標やその期日を伝える必要がないから、
自分自身の気持ちが楽になるのです。
 
つまり、
プレッシャーを感じることはありません。
うまくいく選手ほど自分の内心を人に伝えないのです。
 
目指す世界が高ければ高いほど、
是非とも秘密主義を貫いてください!
 
ご参考までに。
 
 
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