良くも悪くも、女に優しすぎるテル。
大体、彼女でもないママの面倒だって見過ぎなくらいみていた。
スタッフとしても働いていたから、店で客と揉めることもなく、ボトルも入れられても文句も言わず。
寂しくなったり、酔っ払って1人でいたくない時にいつでも電話できる存在。
スナックにとっても、女としても、とんでもなく都合が良い男。
それが、テル。

これじゃ、チーママと縁を切るのはテルに任せていたら一生かかっても終わらない気がした。
チーママが本当に彼氏がいて、割り切った仲でセックスしてるんだとしたら、チーママからしてこんなに都合の良い男を離すはずがない。
ママだって手離さないだろう。

テルもママやチーママに強く言えないから、丸め込まれて終わり。
またズルズル関係が続くだけな気がした。


こんな男、さっさと別れるのが正解だったかもしれない。
でも、ここまで関わって、引くに引けず。
バカな女の気の強さが出てしまった。

この時に私が決断したのは、
『絶対にテルを渡さない』
ということだった。