@Taisuke -3ページ目
「何してんの
昼間からベッドで」
「・・・あれ
どうしているの?
仕事は?」
「雨で早く終わった
電車次々止まっちゃうし」
「そっか
昨日から
熱出しちゃって
頭ガンガン
雨の音は怖いし
時々揺れるし
現実逃避でずっと寝てた
今何時?」
「もう夕方
まだ頭痛いの
薬飲んだの
病院行ったのか」
「全部 ううん・・・
多分もう大丈夫
朝より随分楽
それに
あなたがいるから
もう安心」

「いい1日だった?」
「xoxoxさんは?」
「よく仕事したかな
どっちかっていうと
大変な1日だった」
「俺も
ちょっと疲れる
1日だった」
「相変わらずだね
私たち
いつになったら
バランスとれるんだろ」
「案外これで
いいバランスなのかもよ」
「こんなに短い時間・・・
かなり深く愛してもらわないと
バランスとれないよ」
「・・・だな
ま 今日は
愛してもらうのは
こっちの方だと思うけど」
「今日が特別じゃなく
いつも
深く
愛してますけど?」
「お・・・」

嬉しいこと
あなたが私のことを
少しでも考えてくれてること
京都から帰ってこれない私を
15分毎に心配して
メールしてくれること
きっと今日
品川の駅前まで
おかえりって言って
迎えに来てくれること
顔見たら
頑張ったなって
掌を強く握って欲しい

そういう状況は
スマートに生きていて
社交的に活動していれば
至極当然なことだし
それを嫌だとか
ダメだとか
いうつもりも
思うつもりもないのだけれど
でも願わくば
そんな状況が
好きではない人であってほしいと
願う自分がいる
自分が苦手であるように
きっとあなたも苦手なはずだと
思い込んで逃げている

あの人は
冬
外で「おいで」というときは
必ずコートのボタンを外して
私をコートの中に入れてくれた
だからわかるんだな
寒いのに
ボタンを外すのは
ハグする準備
メガネを外すのは
キスする準備
マフラーを外すのは
暖まる準備
「・・・あ」
「やぁ・・・
私用?」
「あ・・・はい
ちょっと新券が必要で」
「・・・辞めるんだって?」
「・・・あ・・・はい・・・」
「疲れたか・・・」
「・・・まぁ
そんな感じです」
「・・・どうすんの
これから」
「まだ何も決めてなくて」
「そうか」
ピンポーン♪
158番のお客様・・・
「あ 行きますね」
「・・・・あぁ」
あの時
「助けてください」って言ってたら
「どうしたらいいと思いますか」って聞いてたら
私の人生
変わってたのかもしれない

2人で飲みたい
2人だけで

「誰 これ」
「あ
それ
新しい仕事の担当の・・・
って言うか
それ
仕事用のタブレットだよ」
「仕事用のタブレットのアルバムに
こんな写真?」
「仕事の担当の人が
転送してくれただけ」
「仕事の担当者と
写真撮るの?
それも
こんな昼間の
海の見えるカフェって
そんな仕事?」
「たまたまランチで入ったお店が
すごく素敵だったから
それだけです」
「ふーん」
「だから
仕事用のタブレットに入ってたでしょ?」
「わざわざ・・・ね
なんか
わざわざ
プライベートと分けないと
混同しそうって
言ってるみたい」
「考えすぎ」
「そうかな
嫌な予感は
結構
当たる方なんだ」

頑張ってるね
でも
ちょっと無理してる
「無理してでも
誰かの役に立ててるなら」
ってきっとあなたは言う
でも
無理しなくても
あなたは十分
役に立てるし
いなくちゃ困る
存在なのに
やりたいように
やってほしい
言いたいことを
言って欲しい
清々しい気持ちで
眠りについて欲しい

あんな風に
些細なことにドキドキしたり
日常のあちらこちらに
好きな人の体温を感じて
買物も
料理も
洗濯も
掃除も
片付も
通勤も
仕事も
会議も
出張も
転勤も
何もかもが
キラキラ輝いて
楽しかった
生きていて
朝目が覚めて
あなたが側にいて
おはようって
抱きしめて
幸せだった
パンプスを履く瞬間は
あなたの好きなヒールの高さを考えて
爪を切るときは
あなたの好きな色のネイルを想像する
髪を洗うときは
あなたが好きな香りをわざと残して
コーヒーは
あなたが好きなブランドを
あなたがいてもいなくても
あなたの好きな濃さと温度で
あなたが好きなカップに入れて
あなたのことを思って飲んだ
ブランケットは
あなたが好きな色と柄を選んで
あなたがいてもいなくても
あなたがいつでも使えるように
あなたが座るソファの端に
あなたを思って丁寧に畳んで置いた
マスカラは
あなたが好きな色を選んで
あなたがいてもいなくても
あなたといつ会ってもいいように
あなたが「長いまつげ」って言って
あなたの指で触るのを思って塗った
生活のあちらこちらに
あなたはいつも現れて
キラキラした粉を舞わせて
心を暖めてくれた
恋は
なんと
鮮やかだったのでしょう
恋は
なんと
暖かだったのでしょう

