週1回、近所の公民館にて、ボランティアで小学生と本を読む活動をしています。
4年生女子は1時間、2年生男女は50分ずつ。かれこれ1年半続いています。
絵本の読み聞かせではなく、横並びに座ってマンツーマンで、児童書を一緒に読みます。
句点で交代しながら交互に音読したり、セリフ部分だけは音読してもらったり、いろいろですが、とにかくお話を理解して楽しめるように読んでいます。
その中の2年生女子のA子ちゃんは、元気で賢くて人懐っこいのですが、ちょっと集中力がないかな~、という感じでした。
水筒の氷をガリガリ噛んで、その後トイレに行ったり、ずるずる椅子からわざと落ちたり・・・。
この本どんな話だった?と聞くとちゃんと答えられるし読解力はあるのだけれど、長く音読させるとイヤがっていました。
数か月前のこと。
A子ちゃんのお母様からLINEで相談されました。
・A子ちゃんは、何度も読んでいるはずの文章である音読の宿題が、すらすら読めない。(指で文字を追うとすらすら読める。)
・成績表での算数文章問題の評価が低く、問題文をしっかり読み込めていないようだ。(国語の評価は良い)
・文章を読む力をおうち学習で補いたいがアドバイスいただきたい。
それに対して私が返信した内容は・・
・A子ちゃんは、他の子たちよりも社交的でチャーミング。理解力読解力もあり賢い。
・好きなものへの集中力はスゴイ。好きなことを伸ばすと良さそう。
・でも苦手なこともやらなきゃならないが、A子ちゃんは興味のないことへ集中力、注意力を出すのはちょっと大変なのかも。
・だから既に読んだことのある箇所の音読はつまらないから集中しないのでしょう。
・指差せばスムーズに読めるのも、指差すことで一定程度集中させることができるからでしょう。
・興味ないものに集中させるには、短時間だけ、とか「集中して出来て、ママ嬉しいよ!」と言うとかハグとか、ささやかなご褒美あげるとか。
・あとはスケジュール決めて見えるように貼って、習慣化とか、でしょうか。
・算数文章題は、指差し、または鉛筆でなぞって、大事な箇所に〇をつけたり線を引いたりはどうでしょう。読解力はあるので、どこが大事かは当然わかるはずなので。
・2年生の算数は九九がありますね。算数は積み上げなので、つまずくと後で取り返すのが難しい。毎日ドリル数枚ずつとか習慣づけも良いですね。
・おやすみ前に、横並びで座って字面を指さしてあげながら本を読んであげるのはとても良いと思うのですが無理でしょうか。
・ご両親はお忙しくて大変でしょうけれど、がんばってください!
直後に来た返信は、
・A子の良いところを褒めていただけて嬉しいです!
・指差しはこのまま続けても良さそうならそうやって読ませてみます。
・嫌いなことへの取り組み方は、毎日コツコツ少量を細く長く続けて習慣化できるようにしていこうと思います。
・悩んでいたことすごくスッキリして前向きになれました。一人で悶々としておりました。ありがとうございます~!
でした。
そしてそれから2か月後のつい先日
またA子ちゃん母から、喜びのLINEが来ました。
・あれから、寝る前に本を欠かさず読んであげています。
・私も読むのが楽しくなり、だんだん習慣化してきたせいか、A子も本に興味が湧いてきたようで、空いた時間に、家にある絵本を開いて自分で読む姿が見られるようになって、その変化にビックリしています。
・数学国語ドリルを1日数ページずつ無理なくコツコツやらせています。
・問題を音読すること、大事なところに○をつけることを必須で2か月やらせたところ、問題を理解する能力が格段にアップしてきているように思います。
・貴重なアドバイスを本当にありがとうございました。今後もコツコツ続けていこうと思います。
と、またまた嬉しいLINEをいただきました。
思わず私も嬉しくて、自分は末っ子が中学1年まで本を読んであげていたことを返信すると
・一緒にお話を読んで、「この場面いいね~!」とか「この言い回しが好きだな」など、家族で話す時間がとても幸せで、できれば私も長く続けていきたいなと思っています~。
とまたまた嬉しいお返事をいただきました💛
そして今日、A子ちゃんと本読みをしたのですが、私が風邪気味で喉の調子が悪かったので、いつもより沢山A子ちゃんに音読をしてもらったのです。
すると、たしかに!
数か月前のA子ちゃんなら、長い文章を音読させるとイヤがっていたのに、
今日は実にスラスラと楽しげに、声に出して読んでいました。
おまけに
「あれ?この本こんなに字が大きかったっけ?」
と言うのです。
ママに読んでもらっている本は、もっと字が細かいみたいです。スゴイ!
いや~
やっぱり、親の姿勢が変わると、子は変わりますね!
私なんかが週1回だけ読んであげるのとは桁違いの変化!
ボランティア本読みを始めたときは、
「本当なら生活が苦しい家庭のお子さんに、ほんの少しでも教育の補助ができたらいいんだけどなぁ。でもこの地域にはそんなご家庭無いなぁ。」
なんて思っていたのですが、今どきのご家庭は両親共働きで、夜も嵐のように忙しいようです。
なかなか子どもと向き合う時間を取れないみたい。
それなら、
そんなご家庭のお子さんにボランティア本読みをするのも、
プチ社会貢献かも✨
と、自分に言い聞かせて、
毎週せっせと児童書を選んで用意している私です😊
学童クラブでもボランティアしていますが、じっくり1人1人に向き合うことは難しいし、
まして保護者と話せることは無いので、
近所の小学生との本読みは、望まれる限りは続けるつもりです。
今日も、4年生女子のお母様が来て
「娘が5年生になっても続けたいと言っているのですが、塾の日と重なるので、曜日を変えていただくのは無理でしょうか?」とのこと。
嬉しい悲鳴
実はその塾をススメたのはワタシだし