朝ドラを見ていたら、「こしきだおし」という言葉が出てきて

「えっ?」

と声に出してしまいました。

 

実はその数日前に、その言葉にまつわる面白い昔話を叔母から聞いたばかりだったので・・・

「甑倒し」と漢字では書くのですね!

 

先日、父方の親戚4人と、弟とともに、両親のお墓参りに行ってきました。

そのときに面白い昔話を聞いたので、ご紹介します。

 

私の父方の祖母は、九州の造り酒屋の娘でした。祖母の実家がものすごく大きくて立派な日本家屋だったことも、お酒の銘柄も、私はなんとなく覚えていました。明治45年生まれの祖母が、九州の片田舎からはるばる東京の美大へ進学したハイカラさんだったことも聞いていました。

私の実家には祖母の描いた日本画が沢山あったのですが、祖母についての詳しいことは、両親が亡くなっている今、わからないままになっていました。

 

ところが今回の朝ドラの舞台が地方の裕福な造り酒屋だったので、そういえば、と祖母に思い当たり、知りたくなったのです。

そして今回、父の妹のA子叔母(81歳)とB子叔母(78歳)が、私の両親のお墓参りに行きたいと言って来たので、そのあたりのことを詳しく聞くことができました!

 

A子叔母は、地域の民生委員を14年も務めた人格者。とても81歳には見えないしっかりした方です。

そんな叔母がまだ小学5年生の頃、「こしきだおし」の酒宴で小さい子供らが邪魔だったらしく、A子叔母は、B子叔母ら沢山の小さい子たちを連れて「映画を見てきなさい」と、入館証を渡されたのだそうです。当時その町には映画館が3つあって、3つとも祖母の実家の所有だったそうです。

 

A子叔母は小さい子たちを連れて、よくわからないままに映画館に入ったら、

それがなんと、いわゆる成人向けのいかがわしい映画だったとのこと!!叫び

子どもたちは、「オッパイだ~」とか言いながら最後まで見て帰ったのだそうですにひひあせるゲラゲラ

今じゃ考えられないことですね~笑

そして、A子叔母は、あとで親に叱られたとのこと・・・。

親たちが祝宴をしている間、言われた通りに小さい子の面倒を見たというのにタラー

 

 

この話はお墓参りの後、静かな霊園のベンチでおしゃべりしていたときに聞いたのですが、みんなで大爆笑してしまいましたてへぺろ

一緒に来ていたA子叔母の長男も「そんな話初めて聞いた~!!」と喜んでいました。

B子叔母は「こしきだおし」のこと、「こしきだわし」だと思ってたんだ~、などと言ってまた大笑い。

私の弟は、祖母の実家のことなど全く知らなかったので、いちいち驚いていました。

 

朝ドラで見て、造り酒屋って昔は裕福だったと知ったのですが、例にもれず、私の祖母の実家もそうだったみたいです。

祖母の兄は医大に進学して、病院を建ててもらって、その病院は代替わりして今でもちゃんとあるそうです。

いちばんびっくりしたのは、祖母の母(つまり私のひいおばあちゃん)も、祖母と同じ、東京の美大を卒業しているとのこと!!!

 

ああそんなスゴいルーツがあったのにぃ~~

 

私の父はどっぷり庶民で高度成長期のモーレツサラリーマンで。。。

郊外の駅から徒歩25分の新築建売住宅を長期ローンを組んで購入するのが精一杯だったんです~にひひ

 

でも私の父は本当に人格者だったし、A子叔母もB子叔母も他のきょうだいもみんなとても温かい人柄の人たちなので、それはどうしてなのか考えると、やはり祖父(私の父の父親)が素晴らしい人だったからのようです。

祖父は建設会社の副社長にまでなった人で、晩年までお嬢様育ちの祖母の世話を焼いていたらしい。

そして祖父の父親は、校長先生だったとのこと。きっときちんとした家庭だったのですね~!

 

 

今回のお墓参りで、その他にもたくさん父のこと、父の親兄弟の話を聞けて、とても嬉しかったです。

小さい頃連れて行ってもらった場所や会った人についての謎がいくつも解けました。

私の父と母も、お墓の中で喜んでいたのではないかと思います。

 

親が死んでしまうとなんにもわからなくなってしまいます。

 

みなさま、ぜひ、親が元気なうちに、いろんなこと聞いておくといいですよ~😊

 

 

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