就寝中に、母が亡くなってしまいました。

 

たまにはプチ贅沢でホテル一泊旅行しよう、と、母と待ち合わせをしていたのですが、待っても待っても現れず・・・

LINEの既読がつかないし電話にも出ないので、またいつものスマホ電池切れだと思っていたのです。

 

でもあまりに遅いので、母と同じ市内に住む、弟に電話して、車で見に行ってもらったところ、

「いないよ。出るの遅くなったけど向かってるとかだよ。」とのこと。

それでもやっぱり現れないので、もう一度弟に、

「2階見てないよね?午前中教会行ったはずだから、その後ちょっと昼寝してそのまま寝坊してるのかも。ほんとに悪いけど、もう1度見に行ってくれる?」

 

そして弟は、ベッドの上でパジャマ姿で息をせず横たわっている母を発見したのでした。

 

あとで知ったのですが、緊急事態宣言中で、教会にはその日は行っていなかったのでした。

 

私は大急ぎで電車に駆け込んですっ飛んで行き、実家の最寄り駅で次郎に拾ってもらいました。太郎も車で駆け付けました。花子にはマゴちゃんがいるので来ないように言いました。夫はその日は地方にいたので来られませんでした。

 

家で亡くなると、変死ということになるそうで、おまわりさんが来て、いろいろ大変でした。

 

急性心不全ということで、コロナ感染死ではなかったので、葬儀をおこなうことができて良かったです。

 

48年間も同じ家に住んでいましたので、近所に仲良くしている人が多く、話が人づてに伝わったようです。沢山の方が入れ代わり立ち代わり弔問に来てくださって、一緒に涙を流してくださいました。

母は人の心配ばかりしている人だったからなのか、友達が多かったみたいです。

 

葬儀まで少し日にちがあったので、母のアルバムから良い写真をスマホで撮影してパワーポイントに取り込み、葬儀当日にスライドショーで流しました。自慢の母でしたので、若い頃の姿や夫婦仲良しの写真などとても好評で、頑張った甲斐がありました。

 

 

母はそれまで病気らしい病気はしたことがなくとても元気だった分、私にはショックが大きく、今も思い出してはぼんやりしてしまいます。

 

「ピンピンコロリが理想よ」と常々言っていた母が、まさか本当にそれをやってのけるとは・・・

 

ただ80歳は、平均寿命に全然届かず、早過ぎる死でした。父も数年前に80歳で他界したのですが、病気で亡くなった父と違って、母は長生きだろうと思っていたので、余計に悲しいです。

 

 

良かったな、と思うのは、数か月前に、コロナ禍の中、母の傘寿祝いを決行したこと。

感染対策をしつつ、ひ孫含めた四世代での温泉旅館一泊旅行をしました。由緒ある旅館で、ほぼ貸切状態。大きなケーキや花束贈呈、露天風呂、お座敷でのおしゃべりなど、母はとてもとても喜んでくれました。

コロナ禍だからやっぱりやめよう、と直前に計5回も母から電話が来たけれど5回突っぱねた私を、褒めてください。

 

残念だったのは、つい先日、我が家恒例の、就職した初サラリーで家族にご馳走するという会がありました。

そうです。次郎のクレジットカードで飲み食いしました。

そこに次郎のおばあちゃんが出席できなかったこと、本当に残念でした。実家のカレンダーには、母の字でしっかりと書き込まれていたのに。

コロナ禍もあり、なかなか予約が取れない老舗のお寿司屋さんの予約を取ったがために、遅すぎてしまいました。

 

それと、太郎の結婚式もコロナ禍で延びて、年明けの予定です。着物は疲れるから私は洋服で出席するわ、とか言って、母は太郎の結婚式に出席するのを楽しみにしていました。

 

 

知り合いの看護師さんが言っていましたが、80歳過ぎだと、元気にしていても突然死する方って結構いるのだそうです。

 

 

みなさま

 

コロナ禍なんて気にせず、どうぞ親孝行は、先行してやってくださいね!