シウフン
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夜中に、トイレへと起きると、玄関の方から音がした。
誰?こんな時間に。
ゆっくりと玄関の方へ近づくと、
「セフナ!」
セフンがいた。
今帰って来たみたい。
「こんな時間までどこ行ってたの?」
「新曲のダンスの練習してました。どうしても上手くできないとこがあって」
「そうなの?疲れたでしょ、早く寝な?」
「あ、…はい」
少し返事に間があって、ん?と思ったとき、セフナのお腹が大きな音を鳴らした。
少し顔を赤くしたセフナ。
「…ラーメンでいい?」
「…!はい!」
手が掛かる弟だ全く。
なんて思いながらも自然と口元が緩むのは、マンネの魅力だろうか。
「メンバーたちには内緒だよ?ジョンイナやタオに知られたら、毎日夜食作らされちゃうよ」
ははっと苦笑いすると、セフンは申し訳なさそうにした。
「…ごめんなさい。ヒョンも疲れてるのに」
多分悩んでることがあるんだろう。
何があったかは聞かない。
「セフナには特別だよ。いつでも作ってやるから」
照れ臭そうなセフンが、ラーメンを食べ終わるのを待って、静かに片付けると、そっと部屋へ戻った。
「ヒョンありがとう、おやすみなさい」
「おやすみセフナ」
頑張れ末っ子。
ヒョンたちはいつでもお前の味方。