めんどく下がり雨上がり -710ページ目
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屋久島脱出  9月3日

予期せぬ離脱。

着の身着のまま、種子島経由の最後のフェリーに飛び乗って出てきた。

2泊3日の縦走の格好のままだから汗くさいしどころか汚かったけど、これを逃したらもう島に閉じ込められたまま2、3日あとの台風の直撃を待つしかなかった。

危機一髪だったのよ!

  

■宮之浦の攻防

   

その日は10時半に紀元杉からバスにのって下山。

くねくねと山道をくだっていくバスに揺られながら、洋平と小川さんはうとうとしていた。

ヤクスギランドを抜け、私の視界に海が入ってきた。

「!!!!」

その時私の目に映ったものは、、、ビッグウェーブ!

波が異様に高い。

映画でみたハワイのサーフィンの場面みたいにまるくせり上がって岸に激しく打ちつける波。

これはやばい。温泉入ってる場合じゃない!船は出るのか!?

回数券を持ってる折田汽船は12時20分に出る。

現時刻12時ちょっと前、バスはいまだ安房。

「間に合って~」と祈りながら、乗車賃を計算してお釣りのないよう小銭を用意してじりじりとして、

宮之浦港についたのは12時ちょっとすぎ。

バス停からターミナルにダッシュ!

「あ、まだ船出てない!乗客も待合室でまだ待機してる、よかったー、間に合ったー、まじあせったー」

と安心するのもつかの間だった。

  

予定出航時刻を過ぎても乗船すら開始しない。

そんなところにアナウンス

「フェリーは高波のため接岸できず、鹿児島に引き返します」

ええええええええっ

ターミナルを出ると、すぐそこにフェリーがいる、いるのに向きを変えて去ってしまう。

一同唖然。

  

乗船券の払い戻しを受け、一度は民宿をあせって予約した。

けど他の便・高速船ロケットがまだ1時にあるという。これも出るかわからないけどとりあえず乗船券を買う。

払い戻し窓口も人が詰めかけるし、民宿への電話も何度もかけなければつながらない。

ロケットの窓口も行列になって、乗船券を買う前に1時になってしまいそうだった。

  

というわけで、屋久島のお土産とかひとつも買えなかった。

お店で最終日に買おうと目をつけてたものもあったし、屋久島から手紙を出すという約束も果たせなかった。

洋平ははがきに切手をはってあったから、港に駆け込む前にバスの運転手さんに「これだしといてください!」とお願いできたけど。

  

ロケットには新高塚小屋で一緒だった男の子2人も乗れててお互い安堵しあったけど、

もう1人一緒でその日は白谷雲水峡に行くと言って別行動だった子はもうアウトだろうなーとか、

折田汽船でないとバイクが運べないから残るしかないと言って、うちらの民宿の予約をもらいうけたトレバーのことを、

晴れて青々とした外海を見ながら考えた。

  

■鹿児島の夜

 

鹿児島に戻ってきたはいいけど、わたしたちの乗る飛行機は3日後の午後5時の便。

とりあえず今日は港で寝て、明日明後日どう過ごすかは明日決めよう~、

なーんて、その時はその日のことしか考えてなかった。

なんせ急展開で、とにかく島に閉じ込められなかっただけでホッとしてさ。

  

最優先事項だったお風呂、近くの銭湯でやっとさっぱりしてザックを本日の寝床フェリーターミナル前のエントランスに運んだ。

  

落ち着いた私たちは鹿児島散策にくりだした。

びっくり、繁華街がすごい。アーケードやら、にぎやかで大きなショッピングセンターみたいのがあちこちにあって、メインストリートが何本もある感じ!すごいのよ、こんな大きなショッピング地区東京にないよ。

漫画喫茶もあちこちにあったし、auショップで携帯も充電できたし、鹿児島のお土産もいろいろあって面白いし、「明日は一日ここにいても退屈しなそうだね~」って言い合った。

  

夜は生還祝いに豪勢にいってしまった。

港の隣にあったアウトレットモールのような建物はレストランがいっぱい入っていて、

寿司とかステーキとか、パスタとか和食とか悩みに悩んだ末、紅虎餃子房に入った。

どこにでもあるチェーン店だけどさ、もうこの夜の食事は最高においしかった(感涙)。

鉄鍋餃子、そぼろ肉のあんかけ焼きそば、夏季限定冷麺、豚バラ五目かけごはん、生ビール

鹿児島の風土の豊かさを感じました。幸せでずっとにこにこが止まらないの。

3人は天国にいるようでした。

  

晴れてはいたけど雲はどんどん流れさって行き、風も強く南国風の木の葉は絶えず吹かれていた。

ターミナルのエントランス前は屋根があって区切られているところが風除けにもなっていい寝場所だった。

けど夜おそくまで若者のグループがもめていて話し声が丸聞こえでなかなか寝付かれなかった。

屋久島のごはん

台風に追われて飛び出してきたため、山での自炊以外で屋久島で食事できたのは2日だけ。

  

◆環境文化村センター(宮之浦)

 

島についてすぐ、雨宿りで飛び込んだ。

メニューの名前が島の自然にちなんだユニークなものでおもしろい。

種類も豊富で迷うくらいなのが楽しい。

私のたのんだのはうろ覚えだけど「ひめしゃらの舞い」とかいったっけ。

出てきたのは高菜やたまねぎの入ったチャーハンの上に飛び魚の丸揚げがどーんと載せられているもの。

飛び魚がよく揚がっていて、白身が香ばしくてとってもおいしかった


◆かぼちゃ屋の隣の洋食屋さん(宮之浦)

  

夜10時近くまでやってて助かりました。

オムライス、食べました。

ジャンボプリンというのがあって興味津々だったけど注文しなかった。

あとカキ氷あった。

ビールおいしかったです。

  

◆童夢(尾の間、ガソリンスタンドの隣り)

  

ほんとにドーム型をしてる。なんだか昔あったメロンの形のアイスの容器を思い出す。

尾の間の郵便局のおっちゃんが「ここで食ってけ」と私たちを店の前でおろし走り去っていった。

冷やしたぬきそば、おいしかった~。

どれも500~700円くらいでお手ごろだった上に、

「今日のセット」みたいのはジャージャー麺にふっくらしたおにぎりが2個ついて、すごーいおいしそうだったよ。

昼時だったせいもあって、こじんまりした店内はお客さんがいっぱいだった。

ほとんどが常連さんって感じだった。

カウンターでは気さくなおじさんが昼から焼酎を飲んでた。

ママが美人。ペンションもやってる。

  

◆観光センター(宮之浦)

 

観光センター2階のレストイン屋久島

たんかんジュース、グァバフロートいただきやした。

ゆったりしてて休憩に最適。

種類豊富で「かめのてラーメン」とか「屋久島とろろ丼」とか食べたかったなぁ。

 

1階のお土産屋さんではお菓子の試食を5周くらいはした。

ハローキティの屋久島かるかんに興奮した(かるかん好き)。

たんかんジャムがたっぷり入ったたんかん餅が特に美味でした。

  

◆ポンタン館(麦生)

 

千尋の滝から降りてきてバスを待つ間にここの軽食コーナーで過ごした。

生ビールが安くてさ~!いくらか忘れたんだけど、おもわず3人とも買ってた。

ビールのお供には揚げ餅をチョイス。

  

もっといっぱい屋久島ごはんを食べたかったよ。

三岳も飲みたかったなぁ。


屋久島の夜

*1日目・夜*

  

初日の夜、オーシャンビューキャンプ場 でテントを張った。

一泊一人500円。宮之浦小学校のところを曲がって奥へと進む。

文字通り目の前が海。ザザーン、波の音。

でも全然素敵じゃなかった。悪夢の夜だった。

  

テント は私の2人用をはったんだけど、大の男2人と私じゃさすがにぴったり。

山ならくっついて暖かいくらいだけど、屋久島は亜熱帯。

地味にこの旅一番の誤算でした。。。

  

もう暑くて寝てらんない!

でもテントの口を空けるとヤブ蚊がどかどか入ってくるの。

あとごついカニとかフナ虫とか、蟻とか。

  

テントの中が汗かいてるみたいにびったりしてくる。

もちろん人間は汗だく。

こころなしか空気も足りない気がするし、くさい(!)。

話して気を紛らわせようとするんだけどどうにも我慢できなくなって一時避難。

小学校の前の自動販売機までいって冷たいジュースを飲む。

涼しさにほっとして、夜12時過ぎてもたまに車が通ることに感心したりして、なかなか戻りたくない。

 

私は歩いて10分くらいのところの24時間コインランドリーのベンチで寝たいと思ったけど、虫嫌いの小川さんは、蛾が蛍光灯に飛び回るところより暑いテントのほうがマシだとのこと。

キャンプ場にはほかにも3組ほどテント客がいたけど、みんななんともないのか不思議だった。

  

しばらくしてキャンプ場に戻り、またサウナ状態に。

ようやく2時3時くらいに眠った。

  

でもね、この夜見た星空はとてもきれいだった。

星の粒が大きい、平地でこんなに星を見たのは初めて。

こんな星空の見えるところに生活している島の人がとてもうらやましく思った。

屋久島で星空をみたのはこの日だけだった。

  

2日目・夜*

 

予定ではオーシャンビューキャンプ場に2泊だったんだけど、一日でこりた。

わたしより男2人のほうがつらそうだったし、明日から2泊お風呂に入れない登山が始まるのに、登る前から汗だくなんて耐えられなかったので、出費は痛いが民宿に移った。

  

観光センターで一番安い宿を紹介してもらった。

民宿クラウン   素泊まり2500円

宮之浦川を上って唐船橋の近く。

ふとんで体を伸ばして眠れることがなによりうれしかった。

この民宿はおじさんが有名らしいけれど、私はひとなつっこいサリーちゃん にメロメロだった。

屋久島 上陸

記念すべき屋久島上陸のときは雨。

感動をかみしめるよりも屋根のあるところに駆け込むのが先だった。

  

傘は持ってなかったし、雨具は宅急便で送っちゃったし

フェリーターミナルの売店にも傘が売ってないの。なんで!?どうしようか。

気持ち小ぶりなときに、次の建物に駆け込むと、そこはお土産屋さんだった。

そしてなんと傘が「島内でご自由にお使いください」とまとめておいてあるの!

びっくり、だから売店でも傘売ってなかったんだ。

ここで借りた傘は島を出るときまた返せばいいってこと。

3人とも興奮して洋平は写真撮ってた。

  

屋久島までの36時間 後編

■九州南下

  

博多から23:45発の夜行バス桜島で鹿児島へ

このバス、独立三列シートとなっていて、大感激!!

いつも山に行く時のバスを想像してたんだけど、席がひとつひとつ独立してて、ゆったりスペース、

最後列だったからリクライニングも遠慮なく出来て、快適この上ないの!

即朝まで熟睡のおかげで電車の疲れはとれたよ。

  

そして鹿児島についたのはまだ白々とした05:53。

来たよ!鹿児島!!

鹿児島本港南埠頭は歩いてすぐ。

やしの木が南国風。

海だー!目の前に桜島!

すぐ隣になんかめっちゃきれいなアウトレットモールみたいなのが建ってる。

屋久島にもう昼には着くんだと思うと、なんかもうすごいことを成し遂げた気になってしまう。

  

電車、バスときて、次はフェリー

高速船トッピーより安い折田汽船は7:44発

でも広くて売店とか軽食とかゲームセンターとか施設もあってリッチな気分。

そしてなんとお風呂まで(+サウナまで)付いてる!!ビバ!折田汽船!

早速2日振りにシャワーを浴びてさっぱりしたよ。

  

甲板にでると風がびゅうびゅう。

外海の青さに目を見張った。

どこまでも青!トルコのモスクの青みたいに濃くてはっきりした青だった。

  

4時間半の船旅は2等の船室(カーペットのひいてあるスペース)でうとうとしたり。

いつのまにか窓の外は曇って灰色。

そして屋久島・宮之浦の港が見えてきた。

島、当然だけど大きい!街のすぐ後ろに霧にけぶる山々が見える。

ピカッ!えぇっ、雷!?

  

こうしてとうとう屋久島到着!

屋久島までの36時間  前編

■ ムーンライトながら <品川~大垣>

  

22時半に品川に集合。

ザックは先に屋久島のクロネコヤマトの営業所に送ってあるので、サブザックひとつで身軽。

23:53発のムーンライトながら

これからどんな旅がはじまるんだろう

ていうか2昼夜の移動にうちらは耐えられるんだろうか!?

  

8月の終わりなのにムーンライトながらは全席完売。

なんとかとった席は喫煙者のセミコンパートメント。

冷房が必要以上に強くてシャツを羽織っても鳥肌立ちっぱなし。

車両のはじに位置してるからやたら揺れる。

街のあかりがだんだん消えていく、、、え・まだ平塚!?

と、思いながら気づいたらけっこう眠れてた。

 

■ 電車旅 ・ 乗り換え5回

 

6:53大垣→7:00米原→10:26相生→11:34岡山→19:37下関→20:00小倉→21:26博多

  

神戸より西に行くのが初めてだったんだ、だから車窓からの景色も楽しめた。

お城が見えたり、四国に渡る橋があったり、岡山あたりは線路と海がすごい近くて四国もせまってた。

山、田んぼ、昔からあるどっしりとした民家、緑、、、

山陽をつきすすむ。

ずーっと田舎、コンビニは当然、信号もない。

地理を実感した。日本って、こういう国なんだって。

山口県って実在したんだ!って(失言)。

  

小川さんが一番退屈してたかな。

3人で何話したか覚えてない。

たまに持ってきた「深夜特急」を読んだり、でもだいたい景色をみてた。

電車から見えた夕焼けがすごくきれいだったのが目に焼きついてる。 

  

暗くなってからは外はなにも見えなくて、

藤原新也の生まれた門司とか、下関海峡を楽しみにしてたのに

気づいたら九州に渡ってた。九州初上陸!!

  

博多は都会だった。

小川さんと洋平はご当地ラーメンを食べにいったけど、お菓子ばっかり食べてた私はお腹いっぱいで別行動。駅をふらふらしてた。

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