子ねこを助けた | 表参道芸術大学 

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「東京自転車美人」スタートしました

小学校3年生のころのはなし 家の前にでっかい空き地があった そこには いろんな建設資材が置いてあった 下水管とか 足場用の部品 ドラム缶 よく子供たちの遊び場になってた なにしろ時代は昭和の高度経済成長期ですから そういうのが たくさん残ってたわけです 役所の計画でその空き地を公園にしようと 滑り台が出来て 砂場 ぶらんこ ジャングルジム ベンチ トイレ 水道 計画の半分ぐらいまで出来あがった 幼なじみの女の子がいた その子は近所では ”オドッパス ”(方言 いじわるな人間の意味)で有名だった ある日曜日の昼 突然 血相を変えて オレんちにきた 公園でネコを殺したと言う もしかしたら まだ生きてるかもしれないと言う 呪われるかもしれないと怖くなってオレんとこに来たとの事 公園へすぐ走っていった どこだ!(怒) ここに埋めた 上からかぶせてある砂利とでかい石のかたまりを取り除くと 真っ黒なコールタール(ペンキみたいなもの)が現われた プクプクとちいさな泡がでてる かすかに息をしていたのか ごめんねー ごめんねー 助かるかなあ そんなこと言ってる場合か 早くしろ 引き上げてトイレの水道の水で全身洗い落し 口のなかに詰め込まれた泥をだして ベンチに寝かせた かすかに息をしてた しかし この子ねこは本当に助かるだろうか 2時間ぐらいして起き上った 助かったと思った しかしまだ歩ける状態じゃなかった 午後3時ぐらい 空はまだ晴天だったが風が強かった 落ちてた小箱に子ねこを入れ 別の空き地に行った 友達10人ぐらい遊んでた 夕方になって箱から出てきた 歩けるようになった みんな集まって来た かわいいねえ かわいいねえ ちっちゃいねえ 完全に回復していた だれかがミルクの入った皿をもってきて飲ませた 空は少しだけくらくなっていた