僕の履歴書 将棋編 9 一冊しかない謎の本 | 表参道芸術大学 

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夏の将棋祭り ある人物に出会った  

巻下さんっていう70才ぐらいのおじいさん(アマ二段)が  

一冊の本を貸してくれた 

巻下さん言わく 

 

”この本はここ八代市に一冊しかない 

私しか持っていない 

一週間だけ貸してあげる 

絶対になくさないように” 

 

ぼろぼろの本である 

昭和の初期なのか 

戦後なのか 

とにかく帰ってからノートに書いてうつした 

世の中にまだコピー機が無い時代である 

その内容 異様だった 

超難解でわけわかんなかった 

オカルトみたく超気持悪かったのを覚えている 

何年もたってからである それが何の本かわかったのは

 ”詰将棋百番”という本で 

江戸時代の名人が作り書き残したものである 

現在ではその本を一冊マスターしなければ

プロになれないといわれている本である 

現在のプロはほぼ例外なくこの本で訓練している