どうも、キョンシーが来たぞ!息を止めろ!
袋小路コウジです。
僕はサウナが好きだ。
あの熱さに耐えることで、心身を鍛えるのである。
学生の頃、バイトで入り放題だったため、サウナの虜になったのである。
しかしながら、サウナも70℃くらいが本当は一番いい。
だいたいのサウナは90℃以上もある。
僕はすぐにのぼせ上がってしまうので、
少し低めの温度で入るのが好きだ。
そして、出た後の水風呂。
真冬であろうと嵐であろうと、冷水は気持ちいい。
全身が『ひっく、ひっく』となるのが快感でさえある。
今日、僕を含め3人がサウナにいた。
あと、5分。
だいたい僕は10分程度入る。
ここからが戦いだ。
折り返し地点を超えてからが、実は長く感じる。
そして砂時計とにらめっこしていたその時、事件は起こった。
「プゥ~~~~~~~~~~~、ブッ!!」
デタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
爆音の放屁だ・・・
ヒャー Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!!!!
なんて事だ!!!
ジーザスクライスト!!!
オーマイガット!!!
我を助け給え!!!
僕は2人を見つめた。
犯人はこの中にいる!!
密室トリックだ。
必ず犯人を見つけてやる。
じっちゃんの名にかけて!!
ダイイングメッセージは、
「プゥ~~~~~~~~~~~、ブッ!!」だ。
僕の左隣にいた、容疑者がもしやったのなら、
振動がすぐに伝わるはずだ。
ということは、その左に座っている、お前しかいない。
いやまてよ、僕がこれだけ見つめているにもかかわらず、
この男、微動だにしないじゃいか。
しかも、目を閉じてスヤスヤ眠っているようだった。
ということは、すぐ隣のやはりお前なのか?
いや、臭わない。
あれだけの放屁だ。
直隣にいる僕がいくら花粉症だからって臭わないはずはない。
僕の推理は暗礁に乗り上げていた。
ん?ところが2人が僕を見つめている。
えっ?何?疑ってるん?ははあはは・・・
なんでやねん!
見つめすぎて、俺を抱きたくなったのか?
いや、違う。
奴らも俺を疑っているのだ。
僕は正真正銘、無実だ。
いくら僕でもそこまで朽ち果ててはいない。
・・・
何で、この2人こっちを見てるんだよ・・・
僕は熱さの中、弱気になってきた。
くそ、負けてなる・もの・・か・・・
意識が朦朧としてきた。
その時、2人の容疑者は続けざまに、
僕をもう1回見て、何事もなかったかのように、サウナを後にした。
へっ?何だったんだ?
まぁ、いい。
僕の無罪が確定したのだ。ふふふ。
よし、砂時計が全て落ちた。
サウナを出ようとしたまさしく瞬間に、またこの音が聞こえた。
「プゥ~~~~~~~~~~~、ブッ!!」
あれ?僕?やっちゃった?
いや、まてまて。
そこまでまだボケるお年頃でもあるまい。
音のあったところを見渡すと、僕の真後ろにサウナを熱する岩があった。
ここから音がしたと推理した。
なるほど、この岩が犯人なのか!?
あっ、思い出した。
そういえばこの岩に水をしぼったのは僕だ。
どうやら、岩が熱して水を蒸発させる音が放屁の音に聞こえたのだった。
「プゥ~~~~~~~~~~~、ブッ!!」
犯人は紛れもない、僕であった。