僕の相方だ。
どうやら、僕を探しているようだ。
僕はこの高いベランダで彼を俯瞰している。
人間でいう友達という関係だ。
束縛も干渉もしない。
いつも僕の温かい場所の隣にいるんだ。
僕は気にしない。
もちろん、名前も知らない。
たまに2人で冒険する。
排水溝の闇の中も、相方となら不思議と怖くない。
彼はなぜ僕にくっついてくるのだろうか?
会話らしい会話もほとんどしない。
僕が眠りから覚めて動き出すと、彼もついて来る。
僕は彼をあまり気にしない。
彼も僕をあまり気にしない。
彼がふといなくなる時がある。
1人で冒険に出かけているのだろうか?
僕は何故か心寂しくなる。
それでも僕は彼を待ち侘びる。
暮れなずんでも、1日が過ぎても、僕は待ち侘びる。
ふと目が覚める。
彼がいつものように隣ですやすや眠っている。
何事もなかったかのように。
そして、僕のそばに僕の大好きなパンが置いてある。
僕は半分を食べて、半分を彼の元へ置いて、また寝た。
僕も彼も寂しくはない。
