"Koji Fukurokoji Presents"-猫2


僕の相方だ。








どうやら、僕を探しているようだ。








僕はこの高いベランダで彼を俯瞰している。








人間でいう友達という関係だ。








束縛も干渉もしない。








いつも僕の温かい場所の隣にいるんだ。








僕は気にしない。








もちろん、名前も知らない。








たまに2人で冒険する。








排水溝の闇の中も、相方となら不思議と怖くない。








彼はなぜ僕にくっついてくるのだろうか?








会話らしい会話もほとんどしない。








僕が眠りから覚めて動き出すと、彼もついて来る。








僕は彼をあまり気にしない。








彼も僕をあまり気にしない。








彼がふといなくなる時がある。








1人で冒険に出かけているのだろうか?








僕は何故か心寂しくなる。








それでも僕は彼を待ち侘びる。








暮れなずんでも、1日が過ぎても、僕は待ち侘びる。








ふと目が覚める。








彼がいつものように隣ですやすや眠っている。








何事もなかったかのように。








そして、僕のそばに僕の大好きなパンが置いてある。








僕は半分を食べて、半分を彼の元へ置いて、また寝た。








僕も彼も寂しくはない。